いろえんぴつ 03 ページ4
大野 side
それから彼とおれは、週に一回、あの場所で会うようになった。
…未だに、彼の名前は知らないけど。
お互い聞こうとしないし(気にはなるけど)、まぁいっかって。
「あ！すいません、待ちました？」
「いいえ、おれもさっき来たところです」
「ホントですか？ならよかった〜」
ふぃ〜、疲れた。なんて彼が小さく呟く。
彼の額には、うっすら汗が見えた。
「走って来なくも、よかったのに」
「何でですか？」
「いや…疲れるじゃないですか」
「…でもほら、走った方がアナタと長くいられるじゃないですか」
「…え？」
「俺、アナタと過ごす時間が好きなんです」
こんなの、俺だけかもしれないですけど…と。
彼はカバンを置いて、おれの隣に座る。
「…おれもですよ」
「え？」
「おれも、好きですよ」
一週間で一番楽しみだし、と言おうとして、やめた。
彼の顔が、真っ赤に染まっていたから。
ドキンと、小さく胸が高鳴る。
真っ赤に染まった顔を、手で覆っている彼。
どうして、彼の姿に胸が騒ぎ出すんだ？
「そ、そうですか。嬉しいです」
「…あの、」
「え？」
「名前…教えてもらってもいいですか」
「え？あ…櫻井翔です」
「櫻井、さん」
「はい？」
─────おれ、あなたのこと好きかもしれません。
［Fin.］
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杏子(プロフ) - 智夏さん» いえ！すっかり遅くなってしまって申し訳ありませんでしたm(_ _)m 私も妄想しながら可愛いと思ってました…(笑) ありがとうございます、頑張ります♪ (2014年10月13日 18時) (
レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
智夏(プロフ) - 杏子さん、リクエスト書いていただきありがとうございます♪可愛いおおちゃんが見れてよかったです笑。テスト期間中なもんで見るのが遅くなってしまいました汗。これからも、更新頑張って下さいね(*´∀`) (2014年10月13日 16時) (レス) id: e7dcc09139 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - 大宮ぁ〜!!さん» 分かります〜！挙句の果てには馬鹿にされたりもします、私 (笑) (2014年10月13日 15時) (レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
大宮ぁ〜!!(プロフ) - 杏子さん» そうそう!!さらーっと！でも、あんまり話してるとウザがられるし…。辛いです（つд；*) (2014年10月12日 0時) (レス) id: 768aa613bc (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - 大宮ぁ〜!!さん» 私と全く一緒です！ さらーっと流されますよね…(笑) (2014年10月11日 20時) (レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2014年8月10日 0時
