一夜の恋 02 ページ20
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「変な顔、見惚れてました？」
あ、声は普通にオトコの声なんだ…。
声と顔のギャップに驚きながら、彼の問い掛けに慌てて答える。
「あ、い、いや…決してやらしい目で見てた訳じゃ…」
「ふぅん？やらしい目で見てたんだ？(笑)」
「や、ち、違うから」
くつくつ、と愉快そうに笑った彼は、どことなく哀しそうに見えた。
でも、そう見えたのは本当に一瞬で。
次の瞬間にはもう、おれを興味深そうに見ていた。
「ねぇ、名前は？」
「はぇ？智…だけど…」
「智？ふふ、智は面白いね」
翔の唇がまた、ゆるりと弧を描いた。
なぜ、だろう。
なぜ翔は、こんなに楽しそうにしているんだろう。
これから行くトコロは、翔が居た家のように、贅沢は出来ない。
辛い、苦しいトコロのはずなのに
翔はなぜ、笑っていられるんだろう。
「翔は、何で笑っていられるの？」
しまった、と思った時にはもう遅かった。
頭では、一応色々考えているのに
それを口にする時は、何も考えてない。
自分の悪い癖だ。
頭を抱えて後悔をしていると、俺の話聞いてくれんの？って
哀しげな声が、頭上から降ってきた。
「俺の家の主人はね、俺の事が好きだったの」
散々、身体を弄ばれて
自分がしたい時は、欲をこれでもかと出して
少しでも抵抗すれば、無理矢理にでも、俺のことを抱いた。
それが、10年も、続いていたんだよ。
牢へ行けば、そんな下劣な人間と暮らさなくてもいいし、
何より、アイツから解放された事の方が
俺には、嬉しいんだよ。
翔は笑いながら、そう話してくれたけど
目尻には涙が光っている。
おれは翔に近付いて、抱き締めた。
この細いカラダで10年もの辛く長い月日を
全部、受け止めていたなんて
あまりにも理不尽過ぎて
涙が零れた。
翔の手が遠慮がちに背中に回る。
そして、涙声でありがとう、と言った。
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杏子(プロフ) - 智夏さん» いえ！すっかり遅くなってしまって申し訳ありませんでしたm(_ _)m 私も妄想しながら可愛いと思ってました…(笑) ありがとうございます、頑張ります♪ (2014年10月13日 18時) (
レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
智夏(プロフ) - 杏子さん、リクエスト書いていただきありがとうございます♪可愛いおおちゃんが見れてよかったです笑。テスト期間中なもんで見るのが遅くなってしまいました汗。これからも、更新頑張って下さいね(*´∀`) (2014年10月13日 16時) (レス) id: e7dcc09139 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - 大宮ぁ〜!!さん» 分かります〜！挙句の果てには馬鹿にされたりもします、私 (笑) (2014年10月13日 15時) (レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
大宮ぁ〜!!(プロフ) - 杏子さん» そうそう!!さらーっと！でも、あんまり話してるとウザがられるし…。辛いです（つд；*) (2014年10月12日 0時) (レス) id: 768aa613bc (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - 大宮ぁ〜!!さん» 私と全く一緒です！ さらーっと流されますよね…(笑) (2014年10月11日 20時) (レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2014年8月10日 0時
