【８】 小次郎と私／M.AIBA ページ8
◆
「ん？ 小次郎、どうしたの？」
足元にじゃれついている子供の柴犬に、優しい笑顔を見せながら抱き上げるあなた。
本当に、動物が好きなんだな………って、分かる。
「小次郎〜♪」
満面の笑みで、小次郎をあやすあなたは…まるで、父親のよう。
私なんかより、小次郎の方が大切なんじゃないか……って、思ってしまう。
「小次郎。ほら、Aちゃん。俺の、一番大切な人だよ。」
突然、私の顔の前に突き出された小次郎は………
私を一瞬見つめた後………私の鼻頭を、舐めた。
「よかったぁ〜！ 小次郎も、Aちゃんがステキな人だって分かったんだね♪」
小次郎に、認めてもらえた………って、一瞬喜びかけたけど。
コレって、やっぱり…あなたにとっては、小次郎の方が大切だって事なんじゃない？
「Aちゃん？ どうしたの？」
不思議そうに…でも、心配そうに私を見つめるあなた。
「………別に。何でもない。」
「それって、何でもなくないよね？」
「えっ…」
「Aちゃん、本当に何でもない時はそんな言い方しないもん。」
「雅紀…」
「俺………Aちゃんのこと、傷つけた？」
「そんなことないよ！ 私が、勝手に…」
「勝手に…？」
「ヤキモチ……焼いた、だけ。」
「ヤキモチ⁉ 誰に⁉」
「………」
「もしかして………小次郎⁉」
しばらくの間続いた、沈黙の後………
私の身体を、温もりが包み込んだ。
「Aちゃん…可愛い。」
「雅紀…」
「小次郎は、大事な家族だけど…Aちゃんは、俺にとって特別なの。誰も、代わりになんかなれない。Aちゃんは、俺の一番。だから…笑って。」
・
目の前で、微笑(わら)ってくれるあなたが…
こんな私を、受け入れてくれるあなたが…
大好きです。
・
「Aちゃん、泣かないで。」
私の髪を撫でる、あなたの手の温もりが…幸せを教えてくれる。
雅紀。
私にとっても、あなたは一番です。
◆
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愁(ｼｭｳ)(プロフ) - 舞花さん» 舞花さん。ありがとうございます！ 本当…このインタビュー、いつか実現しないかなぁと思う、今日この頃です。（笑） (2018年10月15日 21時) (
レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 是非、翔ちゃん健ちゃんコンビを見てみたいものです(≧∇≦) (2018年10月15日 18時) (レス) id: 06beefc88f (このIDを非表示/違反報告)
愁(ｼｭｳ)(プロフ) - サハラさん» 遅くなりました！m(_ _)m 訪問＆コメント、本当に有難う！ 超短編なので、読みやすいかと思います。（笑） 気楽に、お楽しみ下され♪（笑） 感想などあれば、またお聞かせ下さいな♪(^-^) (2018年7月11日 1時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - 昨夜に一度、そして今もう一度来てしまいました(’-’*)♪美味しい所を一口ずつ、まさにより取りみどりの贅沢♪♪愁ちゃんの文章の大人な空気感がやはり好きです♪またつまみ食いしにきます！ (2018年7月7日 11時) (レス) id: 5a1d2d4503 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁(ｼｭｳ)
作成日時：2018年7月5日 10時
