【45】 FALLING／E＆R.IMAICHI ページ45
◆
「どうしたの？ 今市くん。」
・
目の前の、一見強面なヒト……
今市くんと、初めて会ったのは………居酒屋の通路だった。
「いや、いや、いや。それは、良くないでしょ。」
トイレに行こうとしていた時、その声を耳にした俺は……思わず、足を止めた。
「飲み過ぎちゃってんじゃないですか。もう、今日は帰った方が……ね？」
店員の女の子に絡んでいた酔っ払いのおじさんを、おじさんの仲間に引き渡した今市くんが……俺を、見た。
「すみません！ トイレ……ですよね？ 邪魔して、すみませんでした。」
俺に頭を下げて、足早に通り過ぎて行った今市くん。
・
それから………
何度か、その店で顔を合わせるようになって。
今では、メチャメチャ仲良し。
・
「いやぁ……参った。」
「どうしたの？」
「恋……ってさ、するもんじゃなくて…落ちるもんなんだね。」
「は、い？」
「ELLYは、さぁ……落ちた事、ある？」
「えっ…」
・
恋に……落ちたコト……………
……………あるよ。
今……………恋に、落ちてる。
・
「いらっしゃいませ。」
今市くんと来ている、この店の女将・Aさん。
ついこの間、先代の女将さんから店を引き継いだばかり。
でも、Aさんの人気はスゴくて……
お客さんのほとんどの男の人が、Aさんを口説きにかかっている。
でも……Aさんは、落ちない。
・
「ELLY、聞いてる？」
「えっ？」
「全然、聞いてないじゃん！」
「ゴメン！ 何だっけ？」
「もぅ…だ、か、ら。俺、好きな人が出来たの！」
「マジ⁉」
「マジ。」
そう言った後、照れたように笑う今市くん。
いい顔、してるなぁ………って、思った。
「ELLYは？」
「えっ⁉ 俺？」
「好きな人、いるんだよね？」
今市くんの、真剣な顔に……
「……うん。」
………思わず、頷いてしまった。
「それって………Aさん、だよね？」
「えっ……」
「ELLY見てれば、分かるよ。だって……」
ま、さか……………
「同じ人、見てるんだから。」
今市くんの真っ直ぐな目が、俺を見つめていた……………
◆
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愁(ｼｭｳ)(プロフ) - 舞花さん» 舞花さん。ありがとうございます！ 本当…このインタビュー、いつか実現しないかなぁと思う、今日この頃です。（笑） (2018年10月15日 21時) (
レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 是非、翔ちゃん健ちゃんコンビを見てみたいものです(≧∇≦) (2018年10月15日 18時) (レス) id: 06beefc88f (このIDを非表示/違反報告)
愁(ｼｭｳ)(プロフ) - サハラさん» 遅くなりました！m(_ _)m 訪問＆コメント、本当に有難う！ 超短編なので、読みやすいかと思います。（笑） 気楽に、お楽しみ下され♪（笑） 感想などあれば、またお聞かせ下さいな♪(^-^) (2018年7月11日 1時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - 昨夜に一度、そして今もう一度来てしまいました(’-’*)♪美味しい所を一口ずつ、まさにより取りみどりの贅沢♪♪愁ちゃんの文章の大人な空気感がやはり好きです♪またつまみ食いしにきます！ (2018年7月7日 11時) (レス) id: 5a1d2d4503 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁(ｼｭｳ)
作成日時：2018年7月5日 10時
