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行かなきゃ。 ページ41

善逸「羚凰の師範って現役の柱なんだろ?すげえよな。継子って。」


『でも善逸のお師匠さんも元柱なんでしょ?雷の呼吸使い手って少ないし、凄いじゃん。』


善逸「うひひひっ、褒めてもなんも出ねぇぞぉ〜」




「あ、あのぉ.....」



『あ、さっきの奥さん!』




おずおずと声をかけてきたのはさっき盗っ人にものを盗まれた奥さんだった。




「先程は本当にありがとうございました。なんとお礼を言ったらいいのか...」



『いえいえ、困った人がいればたすけたいだけですよ。

一つ聞きたいことがあるんですけど、この町で人が消えているっていうのは本当なんでしょうか?私たち、それを調べに来たんですが...』



「そうなんですよ。この町では人が3日に1回消えるんです。それが明日で、今日はみんなビクビクしているんです。遺体さえなく、それを見たって人もいないの。

この辺りでは龍神様がお怒りなんじゃないかって噂がたっていて、きっと品のない人が龍神様の逆鱗に触れたんだって言われているんです。」



『そうだったんですね。』


また、''龍''だ。この町には何かを感じる。嫌じゃないけど好きでもない、そんな感じ。



「あぁ、こんな時先祖返り様がいらっしゃったらどんなに安心できるか...」




先祖返りという言葉がやけに引っかかった。

心臓が少しだけそれまでより速く鼓動を鳴らす。



『先祖返り...とは?』



「この町に昔からいる一族に百年に一度かそこらに1人生まれるっていう人で、類稀なる才能を持ってして人々を救ってくださるそうよ。

気になるのなら鬼龍寺に行ってみるといいわ。彼処のお坊さんは代々この町の龍神様に関するお話を語り継いでいるらしいの。私たち町民では知らないこともあの人なら知ってるかもしれないわね。」




私が呼吸の模倣にするものを探していた時のように、頭の中で鋭い音がした。行ってみたいなぁ、なんてやわなものじゃなくて、行かなきゃいけないんだと私の勘が言ってる。





『そ、そうなんですね。お話ありがとうございました。』



別れの言葉もそこそこに、ドッドッドッと早鐘を打つ胸を少し押さえながら路地の壁に寄りかかった。

遅れて善逸も来た。



善逸「羚凰どうしたんだよ。なんか変な音ずっとしてるけど...」


『善逸.....私、鬼龍寺に行かなきゃいけないみたい。』


善逸「ついてくよ。羚凰がそう言うってことは相当だもんな。」


『うん...』





私の勘は未だかつて無く嫌な予感を告げていた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
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ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます!一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ!応援してます! (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 説明文(?)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません!!失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 質問です!こちらの作品は宇髄さんオチですか?? (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロマネスコ | 作成日時:2020年3月31日 21時

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