盗っ人退治 ページ40
どけどけと馬鹿の一つ覚えのように叫びながら来る盗っ人たちの前に、私は堂々と躍り出た。
一瞬驚いた表情を見せるものの、彼の人たちは止まる気がないらしい。仕方ない、実力行使しかないみたい。
3人の盗っ人たちは、先頭に1人、後ろに2人並んでという陣形をとっている。なら...
『皆さんちょっと下がっててくださいね。』
まずは先頭の1人から。
ぐっと踏み込んで一気に距離を詰め、走ってきた勢いのまま顔を蹴った。衝撃でその人は私の左側に吹っ飛んだ。
次、後ろの2人。
「よくもやってくれたな!!」と2人同時に殴りかかってきたので、拳の力を上手く逃がしていなし、背をかがめて2人の間に入ったあと、着物の合わせをむんずと掴んで左右を引き寄せると...
ゴチンッと痛そうな音を立てて2人がお互いに思い切り頭突きしたような感じになった。多分脳震盪を起こしているだろうから、すぐには動けないだろう。
「ちくしょう...ちくしょう.....!!」
後ろからそんな声が聞こえたと思ったら、丁度さっきの1人目の盗っ人が走り去るところだった。
なんなんだあの人は...呼吸使ってないとは言ってもさ、結構な力で蹴ったよ、私。
ここで逃がすわけないでしょうが!
一階の軒の上を走り抜けて、狙うは盗っ人のうなじ部分。タンっと軒を飛んで回し蹴りを決めれば、うぐっと言う声を出して気絶した。
ふー...まぁこんなもんか。
パチパチパチパチパチパチ!!
周囲から拍手喝采が起きた。
「ありがとう!あんた肝が据わってるなあ!」
「お嬢ちゃん強すぎだろ!俺らでもあんなことできないよ!」
「屈強な男に立ち向かうなんて大したもんだ!」
『あはは.....まぁ日頃から鍛えてるので...善逸!縄!』
善逸「なんでそんなに平然としてられるんだよぉぉ...この人たちめっちゃ怖かったじゃん!」
『まあまあいけるなって思ったから。呼吸使わずどれくらいできるかやってみたかったし。』
善逸「えぇ!!!!あれで呼吸使ってないの!?嘘すぎじゃない!?!?」
『常中さえ止めたよ。あ、おまわりさーん!この人たち盗っ人です!捕まえてください!』
*.。.:*・゚*.:*・゚*.。.:*・゚*.:*・゚*.。.:*・゚*.:*・゚
善逸「なんであんなに強いんだよ...凄すぎ。」
『んー...強いていえば私の師範が忍の末裔だからかな...?忍ってさ、大変なんだって。色んなところに秀でてないと駄目だし、その中には対人格闘術も含まれるわけ。』
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ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます!一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ!応援してます! (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 説明文(?)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません!!失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 質問です!こちらの作品は宇髄さんオチですか?? (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロマネスコ | 作成日時:2020年3月31日 21時