生まれた町 ページ39
そんなこんなで汽車に飛び乗り、揺られること数刻。そこからまた目的の街まで歩くこと半刻。
善逸｢この町じゃないか？小さいけど賑わってる。｣
『.....。』
善逸｢羚凰？どうかしたか？｣
『この町、私が生まれた町かもしれない。』
町の入口あたりにある、町の名前がほってある木の看板を指差して言う。
善逸｢あんまり嬉しそうじゃないな。｣
『んー。あんまりいい思い出があるわけじゃないからなぁ...
8年前はまだ村だったんだけど、町になったんだね。』
ずっと家の一室に閉じ込められっぱなしだったから、その当時のことさえあんまりよく知ってるわけじゃないんだけど。
善逸｢この町の龍住町っていう名前にも、羚凰の北龍って名字にも、龍が入ってるな...なんか関係あるのか？｣
『この町では龍神様を信仰してるの。昔から水害が多くて、それを止めてもらうためにね。
今でもかなりの人が信仰しているんだとか。地域に根ざした龍神様なんだろうね。私の家元々着物屋だったんだけど、家に龍があしらわれてる布とか、置物とか、装飾品とかあったなぁ...』
善逸｢そういう町もあるのか。俺は牛込の辺りの生まれだけどそういう文化はなかったなぁ...｣
『私も任務の度にそういうの知れて楽しいことは結構あるな。まだこの国には知らないこといっぱいあるんだよね。』
善逸｢とりあえず情報収集するか...｣
『ぶらぶら歩いてみて、ここかもって思ったところにそれとなく聞き込みしよう。』
善逸｢わかった。しっかし道が狭い割に人が多いな。｣
『道幅はそう簡単に変わらないからね。元々村だからしかたな...｢きゃーーー！！！！｣』
｢『？』｣
女の人の叫び声？まだ日は沈んでないから鬼ではないはず...だけど。
｢その人盗っ人です！！捕まえて！！！！｣
｢おらおらどけどけ！！！！！｣
あら...如何にも盗っ人ですって感じの男の人3人登場。まぁ人助けくらいしましょうね。生まれた町なのだし。
『善逸、縄を準備しといてくれる？すぐ戻る。』
善逸｢え、ちょっ！羚凰！！｣
『心配しないでー！』
必要最低限だけ言い残して呼吸は使わず、盗っ人たち目掛けて突っ込んだ。
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ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます！一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (
レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ！応援してます！ (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)ｲﾄ - 説明文(？)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません！！失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)ｲﾄ - 質問です！こちらの作品は宇髄さんオチですか？？ (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロマネスコ | 作成日時：2020年3月31日 21時
