いざ任務 ページ38
煉獄さんのお葬式が終わって、怪我をしている炭治郎は蝶屋敷で療養、伊之助は単独任務、私と善逸は合同任務に行くことになった。
善逸「結構東側の町だな...」
任務先に指定されたのはここからかなり離れているところで、江戸よりももっと東側だった。
『そうだね。ちょっと遠いから移動に時間かかるかも...』
善逸「じゃあ汽車に乗っていこっか。正直この前あんなことがあったからちょっと怖いけど。」
『でも仕方ないね。早く行って犠牲になる人を減らしたいし。現地に着かないと私の勘や予知も、善逸の耳も使えないからなぁ...』
善逸「じゃあ...まぁ行きますか。っていうか羚凰は汽車に乗ったことあるんだな。」
『まーね。そこそこ栄えた街に住んでたし、父さんや母さんに代わって着物の生地を買いに浅草に行ったりもしてたから。』
善逸も牛込あたりの生まれだって言ってたから汽車に乗ったことがあるんだろうな。
善逸「この前乗った時は本当に大変だったんだからな!」
『そりゃまたなんで?』
善逸「あいつら山育ちだろ?だから汽車見たことすらなくてさ...
土地の主とか守り神だとか宣うもんだからめちゃくちゃ恥ずかしかったんですけど...」
伊之助は何となく想像できるけど炭治郎もだったか...確かにちょっと抜けてる感じはあるけれども...
『何となく察した...まぁあの二人らしいっちゃらしいんだけどね。
あ、そうだ。刀しまっておかなきゃね。刀結構目立つからなぁ...』
善逸「ほんと、警官に見つかったら面倒この上ないわ。」
『私竹刀袋持ってるからそれに入れるんだけど、善逸も入れとく?』
善逸「いいの!?この前服で隠したんだけど歩きづらくて大変だったんだよぉ...助かるぅ...
その代わり、俺が持つ!刀意外と重いしな。」
『そんなに非力なわけじゃないから大丈夫だよ?』
善逸「いいのいいの!こういう時は素直に頼れって!
たまには俺にも格好つけさせろよ...」
尻すぼみに小さくなっていくいじけたような声に、少しだけ赤く染まった頬と耳...
『かわいい...』
思わずそう漏れた。
善逸「格好良いって言うところだろそこは...」
『わ、私は、そういうところも含めて善逸が好き、なんだけど...ダメ、かな?』
善逸「.....上目遣いとか狡すぎるだろぉぉ...かわいいかよ、好きぃぃ...」
と言いながら肩口にグリグリと頭を擦り付けてくる。
思わず撫でた琥珀色の髪は思ったよりさらさらしていた。
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ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます!一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ!応援してます! (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 説明文(?)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません!!失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 質問です!こちらの作品は宇髄さんオチですか?? (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロマネスコ | 作成日時:2020年3月31日 21時