帰りを待つよ。 ページ34
一方その頃...
伊之助「あいつやっといいやがったか。」
炭治郎「お互いに好きあってる匂いがするのになかなかくっつかないから、正直ちょっとこっちがもどかしかったな。
まぁでも、幼少期恵まれなかった2人が幸せになってくれたら仲間としてとても嬉しい。」
伊之助「紋逸がうじうじしてる弱味噌だからいけねぇんだ。オスからメスに求愛してなんぼだろ。」
炭治郎「いいんだ。あの二人はあれでいい。あれくらいゆっくりでちょうどいいんだ。
それに、善逸も色々考えてたみたいだぞ?」
伊之助「あいつがか?」
炭治郎「ああ。俺たち三人は羚凰に比べたらまだまだ未熟だし、到底叶わないだろう?羚凰は自分のこと強くないって言うけど、実際俺たちはこの前まで全集中・常中さえ出来なかったんだし。
好きな人の前ではかっこつけたくなるらしい。横にいても恥ずかしくないようになりたいんだって、この前そう言ってたっけ。それもあって大人しく訓練に参加してくれた。」
伊之助「オスがメスよりも強くあるのは当然だろ。その恋ってやつは俺には難しいぜ。」
炭治郎「追い追い分かればいいよ。かく言う俺も恋人とかいたことないけどな。」
善逸「おーい炭治郎!伊之助!待たせてごめんよぉぉぉ!」
伊之助「遅せぇぞ紋逸!」
炭治郎「もう大丈夫か?」
善逸「あぁ、大丈夫。」
伊之助「ははははははっ!早く行くぞ!腹が減るぜ。」
善逸「腕が鳴る、な。」
伊之助「猪突、猛進!!!!」
こうして、かまぼこ隊は様々な心持ちで任務に向かったのだった。
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羚凰視点
さて、久しぶりの我が家(師範の家だけれどもう実家のない私にとっては我が家なの)だ。
まずは風呂を沸かそう。それで簡単な朝餉を作って、今日は見回りだけだという師範と食べようか。
そうやってせかせかと家事をこなしているうちにも、善逸達は無事だろうかとふと考える。
鬼殺隊は生身の人間が鬼と戦う。もちろん人間は怪我をするし、どこかを欠損すればそのままだ。失ったものは戻っては来ない。どんなに頑張ったってそれは不可能なのだから。
それがわかっているからこそ、大切な人の帰りを待つのはこんなにも心が落ち着かない。もどかしい。
どうか、どうか無事に帰ってきて欲しい。またみんなで話したい。祈るのだって無意味かもしれないけれど、私は祈ってるよ。
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ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます!一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ!応援してます! (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 説明文(?)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません!!失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 質問です!こちらの作品は宇髄さんオチですか?? (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロマネスコ | 作成日時:2020年3月31日 21時