行ってきます ページ33
善逸視点
「この前羚凰が倒れていっぱい話しただろ?その時の羚凰の音がさ、好きって音だったんだ。羚凰から俺に向かって真っ直ぐ聞こえた。
俺の勘違いかと思ったけど、その後もずっと、ずっと同じ音だった。羚凰が俺にくれた音は...俺がずっと、ずっと欲しかった音だった。俺からも羚凰に向かってその音がするんだ。
羚凰、これがきっと好きって気持ちだと思う。この感覚は...なんというか説明しづらいけど。
だ、だから...あの.....羚凰さえ良ければ、俺と付き合ってもらえませんか?」
綺麗に腰を直角に曲げて頭を下げる。お願いだ。伝わってくれ。
緊張した俺の心音が五月蝿すぎて羚凰の音が分からない。少しくらい静かにしろよ。
『そっか.....これ、好きって気持ちなのか...』
俺の一世一代の告白から長い長い数秒の後、羚凰は胸に手を当ててふんわりと笑った。
とっても綺麗だ。
『善逸といると楽しいの。ふとした瞬間の何気ない動作に胸がギュッてなるの。他の女の子にデレデレしてると胸が痛いの。
これ全部、恋だったんだね...
本当に、私でいいの?全然女の子っぽくないし、善逸が今まで求婚してきた子たちみたいに御淑やかでもないよ?』
不安を感じてる音がする。でも不安に思うことなんてないんだよ。
「俺は羚凰がいい。羚凰の全部を知ってるわけじゃないし、それこそ俺の方が弱いから迷惑もかけるだろうし、五月蝿いですし...
こんな俺でも羚凰が好きって言ってくれるなら、俺は羚凰と恋仲になりたい。
一緒に鬼を狩って、いっぱい甘いもの食べて、いっぱい色んなところ行って.....一緒に過ごしたい。」
大切にしたい。
『善逸.....こんな私で良ければ、よろしくお願いします。』
うそ、じゃない!!
善逸「うわぁぁぁぁぁん!!れぉぉん!大好きだよぉぉぉ〜〜!!!!」
うそうそうそ!!嘘すぎじゃない!?俺彼女できちゃった!
思わずガバッと抱きついた。あったかいしいい匂いがする...
『私も...好き。大好きよ!
任務頑張ってね。応援してるから。気をつけて...』
善逸「うぅ、頑張ってくるよぉ...羚凰はちゃんと休むんだぞ。無理するなよ。」
『この前で痛いほど学んだよ。ちゃんと休む。
じゃあ...行ってらっしゃい。』
少しはにかんで羚凰が言う。ヤバいめちゃくちゃ可愛い。
善逸「行ってきます。」
次会った時におかえりを聞くために、俺は今回の任務を頑張ろうと思う。
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ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます!一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ!応援してます! (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 説明文(?)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません!!失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 質問です!こちらの作品は宇髄さんオチですか?? (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロマネスコ | 作成日時:2020年3月31日 21時