戦闘開始 ページ4
日が沈んで、街に光が灯り始めた。
俺は街の東側をずっと予知して見ている。
『あと、あと2分で来ます。やっぱりこっち側です。西側にいる先輩に鴉を飛ばしてもらっていいですか？』
｢あぁ。｣
『初手は予知できてる俺が行きます。先輩は住民の避難をしながら一緒に戦ってください。』
｢おう。｣
『行ってきます。』
複数の鬼が火矢を構えて来るのが見える。
ギリギリと弦を鳴かせているから、数秒の後に放たれる筈だ。
これだけ人の密集する街だ。古き良き宿屋が並ぶこの街に火を放たれれば、木造のものは一気に燃えるだろう。
ここで斬り落とさなければ…
ヒュンッと風を切る音をさせながら火矢が放たれた。
すうっと深く呼吸する。
『龍の呼吸 伍ノ型 九頭龍大神･墜』
飛んできた火矢を、全て斬って落とした。
鬼｢素晴らしい…この数の矢を全て斬るとは。｣
暗がりからぬっと姿を表したのは紛れもなく鬼だった。
鬼｢まあこんなの序の口…皆の者、かかれ!!!!｣
｢｢｢｢うぉぉぉぉぉぉ!!!!｣｣｣｣
その数ざっと二十。鬼の大群が押し寄せてきた。
先輩も避難誘導が終わったのか、飛び出してきた。
『行きましょう！』
ダンっと踏み込んで、血鬼術を持っていなさそうな鬼に突っ込んだ。
いきなり三体の鬼に囲まれた。こういう時は…
『弐ノ型 竜驤虎視!!!!』
その場で回転するようにして斬る。
重い手応えがして、一体の頭と胴が泣き別れになった。が、残りの2体は少し傷が浅かった。切れてない。
一度後ろに下がって距離を取る。
『捌ノ型 紅龍の流浪!!!!』
周りのものを足場にしながら、近づいて滑らかな太刀捌きで二体の首を落とした。
取り敢えずほっとして先輩の援護に行こうとした時、地面からミシミシと音がして足首に何かが巻きついた。
『わぁ、！』
そのまま足首を掴まれたまま空中で逆さまの宙ぶらりんにされた。
なんだこれはっ！
足首に視線を遣ると、そこに巻きついていたのは木の根っこのようなものだった。
血鬼術か！
腹筋で起き上がって、巻きついている足首から少し離れている所を切った。
ヤバい。思ったよりも血鬼術持ちが多いかもしれない。予知で木の根っこを避けて、先輩のもとへ向かう。
走っていくと、一体の鬼と戦う先輩を見つけた。と思った次の瞬間、大鎌を持った鬼が背後から先輩を切りつける予知が流れてきた。
間に合えっ！
そう思いながら先輩と鬼との間に身を呈した。
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ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます！一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (
レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ！応援してます！ (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)ｲﾄ - 説明文(？)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません！！失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)ｲﾄ - 質問です！こちらの作品は宇髄さんオチですか？？ (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロマネスコ | 作成日時：2020年3月31日 21時
