女として生まれた俺は男として生きることになりました 弐

俺と似てる ※善逸視点 ＋作者からインフォメーション ページ27

羚凰はぎゅうっと自分を自分で抱き締めた。

話の後半からは羚凰の音が罅割れるように痛切になって本人も泣いてて、気付いたら俺も泣いてた。

とても、共感した。






──俺と似ているから。





羚凰はいつも何処か大人びていて、俺より一つ歳下なのにとてもしっかりした子っていう第一印象だった。

でも、そんなのは普段から気を張ってるからであって、取り繕った外壁の中にある核は極々普通の15歳の少女だ。





俺も、初めて自分のことを誰かに話してみたくなった。

炭治郎たちにですら、俺の過去のことや、普段心の内で思っていることは細かく言ったことはない。

綺麗な思い出じゃないし、言えば俺の印象が変わるかもしれない。自分ですら嫌だと思ってるものを他人に話したところでうざったいと思われるだけだ。

でも今は何故か、とても話したいと思える。





羚凰ならわかってくれる気がする。


哀れむだけじゃなくて、他の感情を伴って一緒に分かちあってくれる気がする。本当の意味で共感をしてくれる気がする。

昔の俺と同じように悲痛な音を響かせるこの子と、もっと分かり合いたい。





女の子だからとかじゃなくて、他の誰でもない羚凰だから。





善逸｢俺もさ、昔は色々あったんだ。｣


羚凰と同じように口調は敢えて軽くするけど、心の中にモヤモヤと暗いものが浮かんでくるのが自分でも分かる。


それでもこの話は、君にしておきたいから。







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作者より！インフォメーションTime！


これより先、善逸くんの過去を大変捏造しています。この小説は私のもうそうが爆発してしまったものなので、今までもこれからも原作や吾峠先生の意思に反した表現も多々あるかもしれませんが、今一度その辺のご了承をいただきたいです。

うるせぇよはよ続き書かんかい！と思う方もいますよね！これからも不定期ではありますが順調に更新していけたらいいな、と思っているので応援よろしくお願い致します！(調子のいい時には三、四話一気に更新することが多いですよ)

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弐も壱と同じく赤星になるように頑張ります！！

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