作戦立てましょう ページ3
｢着いたぞ。この街だ。｣
宿場町っぽさもあるが、商業もそこそこ行われている。
本当に7歳の時から住んでいた村の、拡大版という感じだ。
『あの…ひとつだけ、いいですか？』
｢ん？どうした？｣
『もしかしたらこの任務で対峙する鬼は…一体じゃないかもしれないです。複数…それも十や二十くらいで来るかも、、。』
｢根拠はなんかあるのか？｣
『あんまり気味悪がらずに聞いて欲しいんですけど…実は俺、予知能力がありまして、その副産物みたいな感じで勘がよく当たるんです。
俺が両親を亡くした時に何となく、よく似ている気がするんです。
その時は今の俺の師範…音柱が討伐に当たってくれたんですが、なんでも鬼が群れを成していたそうで…』
｢鬼は群れないんじゃなかったのか…？でもこのご時世、当たり前が通用しないってこともあるか…｣
『まだ確定じゃないんですけど、取り敢えずそういうこともあるかもしれないっていうのだけは胸に留めておいてもらってもいいですか？
で、ここからが本題なんですけど、俺の予想では今夜中に襲ってきます。さっきの話を前提にお話させて貰うと、鬼は東側から襲ってくる確率が高いと思うんです。
西側は夕焼けを浴びます。日暮れ真近にはもう街の近くにいて、闇に街が呑まれた頃に襲ってくるかもしれません。
ただ、俺の時には東側から攻めてきたはずなのに何体か西側に回っていたこともあったので正確とは言えないかもしれませんが…』
｢じゃあ配置としては、東に四人、西に一人という感じでいこう。お前の勘的には東側から襲われるっていうのでいいんだよな？｣
『はい。』
｢じゃあこれでいこう。お前を信用する。西には誰が行こうか…脚が速いやつがいいからなぁ、丸山、お前行けるか？｣
｢あぁもちろん。戦闘音したら走って援護に行こう。北龍は強いだろうし、なるたけ東にいて欲しいしな。｣
｢んじゃ決まりな。血鬼術持ちもいるかもしれないし、気を引き締めていこう。全員でこの街の人守って、生きて帰るぞ!!!!｣
｢｢｢『おー!!』｣｣｣
こうして、後に俺が因縁の任務と呼ぶようになる戦いの火蓋が切って落とされたのである。
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ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます！一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (
レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ！応援してます！ (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)ｲﾄ - 説明文(？)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません！！失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)ｲﾄ - 質問です！こちらの作品は宇髄さんオチですか？？ (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロマネスコ | 作成日時：2020年3月31日 21時
