禰豆子ちゃん ページ20
アオイ「あっという間に終わってしまいましたね...これからどうするんですか?」
『自分で鍛錬するよ。まだ本調子じゃないし、気になることがあるから。』
善逸「これでまだ本調子じゃないとか嘘すぎだろ...」
『元々私、3年も師範に教わってたんだもの。あの人鍛錬は厳しいし、鬼との戦い方だけじゃなくて対人戦も習った。
私は力が男の子に比べたら弱いんだし、頭を使わなきゃ生きていけないよ。だからさっきの訓練だって、ほとんど作戦勝ちみたいなもので実力じゃない。私の場合、予知があるから前もって作戦練りやすいし。』
伊之助「別にお前弱くねぇだろ。」
『え?』
伊之助「頭使うとか俺にはよくわからねぇ。でもお前からは強い奴の気配がする。だからお前は弱くねぇ。」
炭治郎「俺もそう思うぞ。カナヲと羚凰は柱の人に近い匂いがするんだ。」
善逸「俺も炭治郎と同じ。羚凰は優しくてなんか安心する音がする。」
『そう言って貰えるなら...そうなのかな?』
イマイチ自信は湧かないけど、この人たちの言葉は信じられるから。
『よし、鍛錬しよう!今度強くなって相手してくれるんでしょ?頑張ろう!』
炭治郎「おー!」
伊之助「やるぜ!」
善逸「お、俺はやりたくなぃぃぃっ!」
『いや、そこはやろうよ...』
善逸「はい...」
さてさてその日の夜、約束通り炭治郎に禰豆子ちゃんと会わせて貰おうと北側にある部屋を訪ねた。
コンコンコンとノックを3回
『炭治郎、禰豆子ちゃんに会いに来たんだけど、今いいかな?』
炭治郎「もちろんだ!入ってくれ。」
『失礼しまーす。』
引き戸を開けて中に入ると、髪の長い綺麗な女の子がいた。竹を噛んでいるのできっとこの子が噂に聞いた禰豆子ちゃんなんだろう。
『禰豆子ちゃん、はじめまして。私は羚凰よ。一度会ってみたくてあなたのお兄ちゃんにお願いしたの。よろしくね!』
禰豆子「ふん、ふん!」
とびきりの笑顔で返事をしてくれた。
炭治郎「ありがとう、よろしくって言ってるぞ。喜んでるみたいだ。」
『そう、よかった...』
ほっと一安心していると、禰豆子ちゃんは唐突に何かを思い出したかのように近くの棚をゴソゴソと漁り、櫛を持って私に手渡した後、こちらにくるりと背を向けて座った。
『髪を梳かして欲しいのかな?』
炭治郎「たぶんそうだと思う。やってあげてくれないか?」
『いいわよ。』
123人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロマネスコ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます!一応一週間に一回定期更新していますが、書ける時書けない時があるので長い目で見ていただければ幸いです(*^^*) (2020年8月31日 15時) (レス) id: 87cf8bc382 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 気になるぅぅ!応援してます! (2020年8月30日 20時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 説明文(?)の所に善逸オチとかいてありました。ちゃんと見ずに質問してしまってすみません!!失礼しました。 (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
(ー∀ー)イト - 質問です!こちらの作品は宇髄さんオチですか?? (2020年8月22日 18時) (レス) id: cb2121edf2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ロマネスコ | 作成日時:2020年3月31日 21時