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『Aの療養日記 三日目
今日はなにもなかった。うるさいヒカルコおばさんも仕事で帰ってこない。ひぐらしの鳴き声をソーダアイスで流し込む風流な夏の夕暮れ。』
日記通り今日は穏やかな一日だった。アランドレアこと吸血鬼オヤジと出会うこともなければヒカルコジョークに苛まれることもなかった。
｢やあ｣
うわ……。
来てしまった。
声の砂が徐々に人の形を作り上げていく。それを3秒見届けると目の前には吸血鬼オヤジの姿が。
私は日記を読まれたくなくて勢いで日記を閉じて引き出しにいれる。
｢こんばんは、もうこないでください｣
｢今日も死にかけなんだ、助けてくれよ｣
｢そんなこといってもだめです。帰ってください｣
すました口調でそうは言ってみるものの、吸血鬼オヤジの顔色は確かに悪かった。薔薇農家って死ぬほど大変なの？
｢ところでさっき勢いよく閉じたノート、何を書いてたんだ｣
ぎく。もっと自然にノートを閉じればよかった。私はポケットから小さな鍵を取り出し、それでこっそり引き出しの鍵を閉める。これなら力ずくでもなんとかなる。
そう思った自分が馬鹿だった。
｢鍵なんてかけても俺は吸血鬼だから、ノート取るくらいお手の物だぜ？ なになに、ひぐらしの鳴き声をソーダアイスで流し込む風流な秋の夕暮れ？ 詩人だねえお嬢さん。あ、俺のこと書いてるじゃん……、そんなに書いてないし｣
｢見ないでください！｣
私は吸血鬼オヤジに飛び込む。返してほしい。
けれど私の力と背丈じゃまるでこの人に勝てそうにない。ついにバランスを崩した私はアランの服の裾を掴んだ状態でふかふかのベッドの上に倒れ込んでしまった。目の前には剽悍な顔つきの人。
｢……死にかけのオジサンを助けてくれるのかい？｣
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よろず/串刺しゴリラ饅頭(プロフ) - チョロ松ガール☆さん» ありがとうございます、( ´∀`)b (2018年1月12日 21時) (
レス) id: 9bba109d95 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松ガール☆(プロフ) - よろず/串刺しゴリラ饅頭さん» ふふっ・・・愛人ですか・・・面白いですね＾＾なんとなく気持ちはわかります(*^^*)それでは、陰ながら応援しております！！ (2018年1月12日 21時) (レス) id: 2e013c5cb3 (このIDを非表示/違反報告)
よろず/串刺しゴリラ饅頭(プロフ) - チョロ松ガール☆さん» コメントありがとうございます、ちょっとした思いつきから勢いで書いたものなのですが楽しいといっていただけてとても光栄です。理数系はちょっと百年先まで目にしたくないですね…… 早く理数系の愛人になってアランと主人公ちゃんいちゃいちゃさせたいです……（ (2018年1月12日 21時) (レス) id: 9bba109d95 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松ガール☆(プロフ) - 理数系・・・・たしかに難しいですよね(；´∀｀)私も苦手です・・・毎日楽しく見させてもらっております(｀･ω･´)ゞ (2018年1月12日 21時) (レス) id: 2e013c5cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よろず/串刺しゴリラ饅頭 | 作成日時：2018年1月6日 1時
