… ページ19
.
先生は力ずくで中尾君を殴り、蹴り飛ばした。
大人の力に勝てる訳がなく、
蹴り飛ばされた中尾くん意識を飛ばして倒れた。
先生は中尾くんに跨ると、朝隼人から没収した
ナイフを取り出し、真上に持ち上げた。
先生が……先生が、人殺しになっちゃう
そう思ったら怖くて、苦しくて、
先生の元に駆け寄り先生の腕を両手で掴んだ。
『っ……先生、やめて……？』
「A、離せ。」
『だめだよ、先生……。
先生にいなくなってほしくないの…』
声も手も震えて、力なんてなかった。
先生に人殺しになってなんなほしくない。
ただ、それだけだった。
すると、先生は辛そうな顔をして
"ごめんな"
そう小さく呟いて肘で思いきり腹部を殴られて
その衝撃で壁に頭を打ち、そこで意識が途絶えた。
＿＿＿茅野 side
Aが先生の腕を掴むと、先生は
Aのお腹を肘で殴り、その衝撃で壁に
頭をぶつけたAはその場で意識がなくなった。
「A……っ！」
Aに駆け寄って、抱き寄せた。
Aはくたっと私に凭れかかってきて
先生はその様子を横目で見た後、中尾君の胸に
ナイフを刺した。
「蓮！！蓮、蓮！！ねぇ、蓮！」
水越さんが中尾君の所に駆け寄って肩を擦るけど
中尾君はびくともしなくて。
何が起こってるのか分からずにただ呆然と見てるしかなくて。
「殺したのかよ……。
本当に殺したのかって聞いてんだよ、おい！！」
「…これで大人しくしてもらえますか。
それともまだ、死人を増やしますか？」
先生は静かにそう言って、
"今日の授業はこれで終わりだ。
お疲れ様。"と一言言って中尾君を引きづって
美術室へと向かっていった。
暫くすると柊先生は教室に戻ってきて
Aの目の前に跪き、一瞬辛そうに見つめた。
「茅野、ノートパソコンを持ってこい。」
「え……」
そういってAを抱き抱えて、
教室を出ていった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lee2525(プロフ) - 影山零菜ではなく「景山澪奈」ですよー！ (2020年9月21日 22時) (
レス) id: 56ee837b6a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤結依(プロフ) - 柚月ではなく唯月ですよー！ (2019年2月18日 17時) (レス) id: 6860fcb22d (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 間違えました！澪奈じゃなくて、作者さんは零奈でした！すみません (2019年2月7日 16時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 澪菜の澪菜が澪奈になってると思います！間違ってたらごめんなさい！ (2019年2月7日 16時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 途中から中尾君が長尾になってますよ。それと香穂の漢字は香帆が正解ですよ。 (2019年2月2日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：心結 | 作成日時：2019年1月30日 17時
