その笑顔を [Fischer's]

キミだから？ ページ19

シルクside
大家さんの話が長い…

どうでもいいような事をいっぱい話してくる…

やっと終わった〜と部屋に戻った。

シルク「Aさんすみません、大家さんの話が長くって………？」

いない？

電気はついてるけどいる気配がしない。

不審に思いながらも部屋に入ると、

シルク「これって…」

机の上に乱雑に貼られた付箋。

"お前なんかには渡さない"

乱暴な字だった。

シルク「まさかまた！」

頭の中に、佐山に連れ去られるAさんの姿が浮かぶ。

あぁ、なんで大家さんのところなんて行ったんだろう…

エレベーターを待てず、階段をかけ下りる。

バンっと入り口のドアを開ける。
とそこには、連れ去られたはずのAさんが。

シルク「Aさん…？え？」

『ドッキリ大成功w！』

シルク「え？あ、はぁぁぁ、マジでよかったぁ〜！」

びっくりした〜。

心臓に悪いw

『やっぱりすぐ助けに来てくれましたね』

シルク「そりゃそうですよ。何度だって助けてみせます！」

『ありがとうございますw今回のドッキリは、お礼の気持ちを込めてのドッキリでしたw！』

シルク「お礼の気持ちでドッキリってw」

お礼って言えばなんでもしていい訳じゃないんだぞw！

でもよかった…
俺が一緒にいてればとかガチで思ったもん。

2人でエレベーターに乗って部屋に行く。

シルク「改めまして、カンパーイ！」

『カンパーイ』

家で2人飲み。

メンバーも入れて大人数での飲みもいいけど、これもこれでいいかもしれない。


Aさんだからかな。
こんなに楽しいのは。


…なんてな。

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