空っぽ ページ14
Aside
昨日は酔わない程度に飲んで、めいっぱい楽しんで家に帰った。
で、仕事。
はぁぁ…憂鬱ですね
『いってきまーす』
会社に着いて自分のデスクに座ろうとすると、
和口「Aさん、ちょっといい?」
と、女性の中で1番偉い和口さんが声をかけてきた。
『はい』
怒られるようなことしたっけ…
この人に呼ばれると、そんな事しか考えられないw
別室に行って、和口さんと向かいあって座る。
和口「今日の朝早くに、佐山君が辞表を持って出社してきたの」
辞表…?
もしかして…
和口「やっぱり、あなたと何かあったのね?」
『はい。あの、今から話す事内密にしてもらっていいですか』
和口「もちろん」
そう言って和口さんは話を聞く体制になった。
『昨日、一緒に帰ろうと誘われて断る理由もないからと思って一緒に帰ったんです。……………』
昨日あった事を細かく話す。
シルクさんの事はどうしようかと思ったが、知り合いという事でとどめておいた。
和口「そう…大変だったのね。この事は誰にも言わないわ。それと、佐山君が辞めた理由は個人的な事情って事にしておく。細かい事は言えないってね」
『ありがとうございます』
和口さんは「さっ、仕事に戻るわよ」と私の背中を優しく叩いた。
デスクに戻りパソコンを開く。
向かいの席は空っぽだった。
この時は
"これで終わると、思っていたのだ"
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KAmi(プロフ) - とっても面白くて好きです!程よいキュンキュンが良い!!更新待ってます!! (2018年11月15日 3時) (レス) id: b67e91f69f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月花* | 作成日時:2018年10月25日 22時