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ヒーロー ページ11

Aside

シルク「Aさん?」

『た、助けて…!』

気がつくと私はシルクさんの服を握りしめ、そう言っていた。

シルク「え?」

タッタッタッ

佐山「ハァハァ…誰だそいつ」

先輩が追いついてきた。

先輩はシルクさんを睨みつけている。

シルクさんは私の手を引っ張って立ち上がらせ、私の前に立った。

そして先輩を睨み返して口を開いた。

シルク「こいつになんか用ですか?」

こいつ?

佐山「お前誰だ」

シルク「Aの幼なじみですよ。用がないなら帰ってもらえます?」

幼なじみ?

佐山「お前に用はない。あるのはAの方だ」

シルク「……ったく」

その瞬間シルクさんの雰囲気が変わった。

ザッ

一瞬、何が起きたのかわからなかった。

気づいた時にはシルクさんの拳は佐山先輩の顔の目の前で、あと数センチで当たっている距離だった。

佐山「ひっ」

シルク「お帰りいただけますか」

シルクさんが一言言うと、先輩は後ずさりしてそのまま走ってどこかへ行った。

シルク「Aさん大丈夫でしたか!」

くるっと私の方を向いてシルクさんが聞いてくる。

『ありがとうございます…』

恐怖から解放されて、へたぁっと地面に座り込んでしまう。

シルク「大丈夫ですか!?」

『あ、大丈夫です。ちょっとびっくりしちゃって』

言いながら立ち上がろうとするとシルクさんが手を貸してくれた。

『ありがとうございます』

シルク「あの、さっきは変な設定使っちゃってすみませんでしたw」

『いえいえwあの時はあれでよかったと思います。幼なじみって、親しい人を表現するのに最適ですから』

シルク「Aさんが嫌じゃなきゃいいんです。嫌がられたらどうしようかと思いながら喋ってましたw」

シルクさんが笑うと、自然に私も笑顔になれた。

シルク「いやぁ、出かけてよかった〜。メンバーが酒のつまみ欲しいって言うから、コンビニに買いに来たところだったんですよ」

『もう買い終わったんですか?』

シルク「あっ、まだ買ってない!」

『皆さん待ってますよ、きっと』

シルク「もしよかったらAさんも一緒に来ませんか?」

『……行っちゃおうかな』

シルク「ぜひっ!」

そのあと2人でコンビニに行って好きなおつまみを選んで、シルクさんの家へ向かった。

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設定タグ:Fischer's , シルクロード , 月花*   
作品ジャンル:恋愛
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KAmi(プロフ) - とっても面白くて好きです!程よいキュンキュンが良い!!更新待ってます!! (2018年11月15日 3時) (レス) id: b67e91f69f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月花* | 作成日時:2018年10月25日 22時

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