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「なにが聞きたい?」
『…じゃあ、赤井さんとはどんな話をしたの?』
「あー…えっとね」
٭•。❁。.*・゚ .゚・*.❁。.*・٭•。
ライから拳銃奪って、それでそのままスマホも撃って…死ぬしかないかな、と思ってた、と言うから、思わず顔をしかめてしまった。
「スマホさ、俺が誰なのかってことももちろんわかるから、なんだけど。あいつらとか兄さんの連絡先とか、零とかAとは普通にやり取りしてたし」
でもだからって捨てるのもハイリスクだから、完全に壊すしかないと思って。
俺を追ってきたのはライだったのは、むしろラッキーだって思ったよ。
普段あいつがどこに拳銃いれてるかとかも動き方とかも、知ってたし。
「でもさ、いざ拳銃奪ってみたら、よくできたおもちゃだったんだ。は?って思ってたら、あいつがいきなりお前を殺すつもりはないとか言い出して…」
ずっと顔をしかめていたけど、そこで思わずにっこりしてしまった。赤井さんが、ちゃんと私の話を聞いてくれていたことが嬉しい。
…ヒロが、どういう風に行動するかが見えていたことも、不謹慎なのは承知の上で、ちょっと嬉しい。
「扉の向こうに協力者がいるから、開けてみろって言われて、開けたらAとか零がいたから」
『びっくりした?』
「したよ!したけど…もう会えないかも、と思ってたからちょっと嬉しかった」
『私だとは思わなかったの?』
「全然。赤井は手負いの獣みたいな奴だとか言うから、まったく予想できなかった」
…確かに彼に対しては緊張感持ちすぎて、だいぶキレキレだった記憶はあるけど。
いくらなんでも手負いの獣はないでしょうよ。
『…彼の仕事、サポートしなきゃよかったかしら』
「あはは。…そうだ、まだ言ってなかった。…助けてくれて、ありがとう」
『……』
アメリカに行って、調べて。
ずっと不思議だったんだ。
両親が組織の人間じゃなくなってるなら、なんで私はトリップしたんだろうって。
2人は今世では普通の人として生きているし、だから復讐しようにも、なんだかイマイチ動機は鈍くなる。
でも、そうか。
『…ヒロのこと、助けるためだったのかな』
違うかも。
もしかしたら、出会わせてくれたところからかもしれない。なんにしたって、神様に感謝しよう。
『…生きててくれて本当に嬉しい。まだ言ってないことがたくさんあったから』
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LieN - この作品すごく好きです!!更新楽しみに待ってます!!(o^∀^o) (2022年6月21日 14時) (レス) @page8 id: ece7746fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/aroute1351/
作成日時:2022年6月12日 17時