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疲れた…と帰り道を歩きながら思う。
日本は私の事が好きじゃないのかもしれない、と思うくらいの激務で、最後の方はなにも感じなくなっていた。
本当は、班長(と、萩原くんも結構言ってきてたけど)の声かけでみんなで予定を合わせまくって決まった日が今日だったんだけど。
私の元に飛んできた変な事件の後処理がえげつなくて、結局私は行けなかったんだ。
ヒロは「手伝うよ?」って言ってくれたけど、最初から最後まで関わっていたのは私だったし…と申し訳なくなって行ってきていいよ〜と言った。
だけども、だ。
いや今から家に帰って1人分のご飯作って食べるのめんどくさい…の気持ちしかない。
でもまた食べないと怒られるんだよなぁ。
どうしたものか。
٭•。❁。.*・゚ .゚・*.❁。.*・٭•。
…来ちゃったよ。
結局何もかもが面倒くさくて、「終わりそうだったからここにいるからおいで」って入っていた連絡に従うままみんなが集まってるというお店に来てしまった。
完全に個室でお店の人とも極力顔を合わせないシステムらしく、見つけたの誰だろう…なんて思う。
お店の前ではヒロがヒラヒラ手を振っていた。
「来た来た」
『…ごめん。行かないって言ったり行くって言ったり』
「それは全然。…うん、目がやばい」
『もう1人でご飯作って食べるの嫌で来た。あと上の人にブチ切れながらお酒飲みたい。……でもなぁ』
「ん?」
『最近生活ボロボロだったから…この状態で人に会うのも気が引ける…』
「…可愛いけど」
『嬉しいけど、贔屓目すごいよ、今の私を見てそれを言えるのは』
変装のためにしてるメイクで死んだ魚みたいになってる目や肌の調子が誤魔化せてないだろうし。
昨日髪乾かさないまま寝落ちしたから髪もやばい…
マメに染めなきゃいけないが、そのチェックもしてない。
「そんなことないって。でもまぁ、いくら零たちでも1番Aが可愛い時に会わなくていいよ」
大丈夫だから行こ、と手を掴まれる。
『人に会うのに…それはダメじゃない?』
「まぁ社会人としてはダメかもだけど。…俺が妬くので」
『………なるほど』
「あ、でも具合悪いなら別だよ。あと飲んでもいいけどちゃんと食べてね、どうせまたお昼ちゃんと食べてないでしょ」
『大丈夫大丈夫、元気だから』
あ、そういえばこの見た目になってから同期に会うの初めてだ、と思いながら私はヒロに引っ張られるままついていった。
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LieN - この作品すごく好きです!!更新楽しみに待ってます!!(o^∀^o) (2022年6月21日 14時) (レス) @page8 id: ece7746fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/aroute1351/
作成日時:2022年6月12日 17時