転生したら黒の組織から警察官になりました【警察学校組】 (ページ8)

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「もう1時になる、夜中に抜け出してるのバレたら反省文ものだぞ」

『逆に言うと反省文で済むのか…
』

ボソッとそう言うと、降谷くんからなんだコイツ…というような呆れた目を向けられる。
諸伏くんは私の態度にはもう慣れたのか楽しそうに笑っていた。順応が早いのはいいことだ。

『夜は、探し物が見つかる気がして…寝る気にならないんだ』

組織での仕事は基本夜で、たまに夕方だった。
もしかしたら、両親に関する手がかりが見つかるかもしれない。
そう思う気持ちが余計に寝る気をなくさせる。
トリップしようが転生しようが、そこの性質みたいなものはあまり変わらないらしかった。

「…なんとなく、わかるかも」

『でしょ？…でもそろそろ戻ろうかな、貴方の幼なじみの目が怖い』

じゃあ、私こっちだから。
バイバイ、と彼らに手を振る。

「おやすみ」

そう言う彼は、桜の花びらがよく似合うような綺麗な笑顔を浮かべていた。
もう1人は…相変わらず警戒心むき出しな猫みたいな顔をしているけど、顔が綺麗だとそこそこ様になって見えるから腹が立ってくるな。

仲良くするつもりはない、とか思っていた昼間の私がバカバカしく思えてくる。
私は軽やかな足取りで自分の部屋へと戻った。
反省文は書かなくて済んだ、やったね。