検索窓
今日:112 hit、昨日:167 hit、合計:217,028 hit

39 ページ40

ヒロが寝てる間、彼のスマホからこっそり抜き取ったライの連絡先。
あれからたくさん考えて、たくさん準備をして、さぁ始まりだと公衆電話からライに連絡を入れる。
声でバレるかもしれないな、と思ったから電話する直前にカラオケで散々歌って喉を枯らした。…ストレス発散などではない、断じて違う。


電話に出れるような環境だろうか、とちょっと不安にはなったがそれは杞憂だったようだ。
あくまで「ライ」の連絡先なのに、出て早々『こんにちは、FBIの赤井秀一さん』と私が言えば、流石に向こうも驚いたような気配がした。
散々脅して脅して(本当に申し訳なるくらい脅した)、じゃあ明日の同じ時間にこのホテルのこの部屋で待ってまーすとだけ言って電話は切った。


…もう本当に、この件に関しては胃が痛い。


٭•。❁。.*・゚ .゚・*.❁。.*・٭•。


約束の時間。
緊張、不安。色んな感情がごちゃごちゃになりながら、ホテルの部屋で待っていれば、部屋の扉をコンコン、と叩く音がした。
ドアを開けた瞬間に、布に隠されてはいるが拳銃が頭に押し当てられ、一周回って冷静になってくる。職業病か?
向こうは向こうで扉の先にいるのが『シンフォニー』だとは思わなかったようだけど。


「…約束通り1人で来たが。それで、君は一体なにを考えている」


『待って。まずこっちの身分を明らかにしていないから、フェアじゃないでしょう。入って、できればこれもどかしてくれると嬉しいんだけど…まぁいいや』


部屋に入ってから、手に持っていた警察手帳を彼に見せる。
レイにはめちゃくちゃ渋られたけど、大丈夫、用事が済んだらすぐに返す、とだけ言って無理やり用意してもらった。この所属も名前も名乗るのは本当に久しぶりだなぁ、と思いながら話し始める。


『警視庁公安部の東堂A。組織の内情を探るために潜入中の人間です』


「…あぁ、手を組みたいという話か」


『まぁ、長い目で見ればそうなんだけど。だから安心して。あることないこと…いや、あの場合ないことないことで脅したけど、私は貴方も、貴方たちのことも害するつもりはまったくない』


でもこの会話だけ録音させて、とスマホをテーブルに置く。


『…ところで、なんだけど。バーボンと、スコッチって知ってる?』


✄-------------------‐✄
ずっと書きたかったシーンを書けて嬉しい…
これは話が足りない気がしてきました(震え)

40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (143 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
460人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨宮 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/aroute1351/  
作成日時:2022年5月29日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。