転生したら黒の組織から警察官になりました【警察学校組】 (ページ28)

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Side H

やばくないか？！と思いながら飛び起きる。
結局、昨日…ってかもう今日か、明け方まで寝付けなかったから今何時なのか分からなかった。
寝付けなかったのは時差ボケの影響が大きい…ということにしておきたい。
2ベッドルームの部屋だったのもあって、周りの気配を気にとめることがなかったのも寝坊の原因…

『…あ、起きてる』

ドアからちょこんと顔を出したAは…なんていうか、昨日の夜とは雰囲気が違っていて。
華やかなドレスも似合ってて綺麗だったけど、シンプルな白いニットを着たAは…なんというか、俺がよく知る彼女だった。

「…おはよ。ごめん、部屋何時までいられる？」

『おはよう。12時チェックアウトだから、あと1時間半くらいある。起こしに行こうか迷ってたところだったの』

ちゃんと寝れた？と聞いてくる。
首を傾げる仕草で、背中まである髪がふわっと動いただけなのに目が離せないから、あぁ重症だな、と内心苦笑する。

「…うーんなんか、変な感じ。時差ボケ抜けてないかも。A、朝ごはん食べた？」

『私もわりとさっき起きたばっかりだからまだ全然。…ねぇ』

「ん？」

『時間、大丈夫ならチェックアウトしてそのまま一緒になんか食べに行く？』

ちょっと遠慮がちだけど、断れないよ、そんなの。
答えは1つしかない。

「行く。アメリカのこと、ほんとにわからないからAの好きなお店、教えて」

うん、と頷いた彼女が、じゃあ私まだ荷物整理あるから、と戻っていった。
俺も着替えて荷物…はほぼないからいいけど。
それでも支度しなきゃいけないのに、一連のやり取りがむず痒すぎる。
ベッドの中で悶えてたら、戻ってきたAに2度寝しないで！ってちょっと怒られた。

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たくさん評価ありがとうございます！
順位ついたり、ハートがついたり、本当にびっくりしてます…！
キュンとしたりさせたり、わりとシリアスな場面も多いですが、これからも楽しんでいただけたら嬉しいです！
雨宮