転生したら黒の組織から警察官になりました【警察学校組】 (ページ22)

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『ところで、なんで2人がこっちにいるの？』

「公安がマークしてた人間がこっちに飛んでまずいことを企んでそうで、じゃあ情報引き出すだけ引き出して始末は組織任せでもいいってことになったんだ。だからベルモットを脅して…じゃないな、頼んで」

…怖すぎる。
脅してって言った？
レイの敵に回したくない感、2年の間に拍車がかかったなぁ。

『公安がマークしてるなら、接触はレイがする？私、そっちの事ほとんど知らないから』

「残念ながら、彼は男に興味はないタイプみたいだから難しいかな」

『………じゃあ女装でもする？』

「っふ…そういえば零、高校の文化祭でした格好、似合ってたよ」

『ヒロは！黙ってろ！ほらA支度して。僕は聞いて欲しいことまとめておくから』

えー、とボヤきながらクローゼットから1着のドレスを取り出す。
レイの高校の文化祭の話、気になりすぎるんだけど…。
絶対教えてくれそうにないし、諦めて大量のアクセサリーやコスメが詰まったポーチを持って、大きい鏡のあるバスルームに引っ込む。

『…知り合いに見られるの、恥ずかしいんだけど。どんな姿で出てきても何も言わないでね』

2人はきょとんとしてる。
…まぁ百聞は一見にしかず、とも言うし。

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童顔な自覚はあるから、それを誤魔化すためのメイクを、潜入してから必死に覚えた。
おかげで組織の人間は、ほぼ私の素顔を知らないと思う。
まぁそれがうっかりバレちゃって好感を待たれたのがベルモットなんだけど…その話は今はいい。

最後にリップをのせれば
『シンフォニー』の出来上がりだ。