転生したら黒の組織から警察官になりました【警察学校組】 (ページ12)

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萩原くんに聞けば、今日は別の教場の女の子たちと、所謂合コンなるものをしていたらしい。
ただ女の子たちが誰に群がっているかを見れば、誰の独壇場かは明らかだけど。

「この後みんなでカラオケ行こうかって言ってたけど、Aちゃんも来る？」

『えっ、いや…』

どうしようかな。
女の子の知り合い1人もいないこの場に入るのって結構勇気がいらないか？
…と言っても、自分の教場ですらこの5人と話してばかりで女の子の友達は本当に数少ないけど…。

「Aちゃんって…もしかして東堂さん？！」
「嘘、本物？！」
「えー可愛い〜！！」

萩原くんの周りにいた女の子たちが私の名前を聞いて、わっと声をあげた。

『なんでみんな私の事知ってるの…？』

「すっごい有名だよ！鬼塚教場にめちゃくちゃ可愛い子いるって！」
「話聞くだけじゃピンとこなかったけど、ほんとにめちゃくちゃ可愛い！」
「わかる〜！！でも可愛いだけじゃなくて、水かけた話とか聞いた事ある！」

『あぁぁぁぁそのことはどうかできれば忘れてもらいたい…！』

他の教場になんで広まってるんだ？
萩原くんか？おしゃべりめ…
ジト目を向ければ萩原くんは両手でバツをつくり、無実を主張している。

見知らぬ女の子たちの中に飛び込むの、勇気がいるなとは思ったけど別に嫌われてはいないようだし(むしろ好意的すぎてびっくりする)、行ってもいいかな。
今日このまま部屋に戻っても、なにもする気にはならないだろうし。

『…迷惑じゃなかったら一緒に行ってもいいかなぁ』