やっぱりあなたの ページ9
鬱陶しいアラームを止め、重いまぶたを持ち上げる。
そして、枕の横、タオルケットの上でハンカチを布団がわりにし寝ている天使……はんにゃーに目をやった。
『はんにゃー……？』
普通ならそのかわいさに悶えるところなんだけど、今ばかりはそうはいかなかった。
『……泣いてる…？』
そう、はんにゃーの目尻にうっすら涙が……
「……に……あ、りょみゃっ…‼」
『！』
ありょ……え、あろまって、言った……よね？
うん、言った。絶対言った。
……ちょっと待って。
じゃあ……はんにゃーってガチであろま先生のとこに……存在、してたってこと？
いや、昨日からこうしてはんにゃーといる私が言うのもなんだけどさ。
今さらだけど、私の所に来た理由も知らないし。
明らかに未知の生命た……天使だし。
おっと、つい本音が。はい、ごめんなさい、ふざけました。
……うん、よく考えてみるとわからないことだらけだ。
まだ二日目だし、なんとかなってるけどこれが長期間続くとなると、色々支障が出てくるかもしれない。
はんにゃーも何かしらストレスを感じちゃうはずだ。
『どうしたものか……』
私が本格的に思考モードに突入しようとしたところ、パチリとはんにゃーが目を開けた。
「にー？」
『あ、おはよう、はんにゃー』
「にゃ！」
っ……かっわええ…………じゃなくて。
『ね、はんにゃー、起きたばっかで悪いんだけど……君はどうやってここに来たの？
んーと……どうして、私のところに来たの？』
ダメ元ではんにゃーに尋ねてみる。
ほら、なんかたまに会話が成り立ってたことあったじゃん？実際、単語だけど話したこともあったし。百聞は一見にしかずって言うでしょ？(使いどころを間違っている)
「に……にゃ」
ん…!?これは……理解してくれたっぽい？
「みぃ……にゃあ‼」
小さな手を精いっぱい広げ、わたわたと動かして何かを伝えようとするはんにゃー。
……ごめん、かわいいってことしかわからない。
『ごめん、私の理解力ではちょっとわからなかった』
「に"っ……」
私の一言で、はんにゃーはガーンッとショック受けたような表情になった。
……罪悪感が半端ないですほんと馬鹿でごめんなさい。
「……ありょま」
ボソリと。小さくはんにゃーが呟いたのを私は聞き逃さなかった。
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田螺(プロフ) - そーなのかーさん» おお！気づいてくださり嬉しい限りです…！閲覧と、コメント、ありがとうございました！！ (2017年4月6日 18時) (
レス) id: 755aeb3c0d (このIDを非表示/違反報告)
そーなのかー - ﾊｯ 目次のとこ、頭文字だけみると ｢あろまほっと はんにゃー｣になってる！すごい…… (2017年4月3日 10時) (レス) id: e47cafc7f2 (このIDを非表示/違反報告)
田螺(プロフ) - KiYOさん» ありがとうございます！はい！その一言でめちゃくちゃ頑張れます…！！ご期待に応えられるよう、精進していきたいと思います！ (2017年2月20日 14時) (レス) id: 182f82b565 (このIDを非表示/違反報告)
KiYO(プロフ) - 更新頑張ってください！！！！！めっちゃ応援してます！ (2017年2月20日 12時) (レス) id: 0d983d07ca (このIDを非表示/違反報告)
田螺(プロフ) - 花飴さん» コメント、嬉しいお言葉ありがとうございます！長らくお待たせしてしまいましたが、無事完結させることができました…！萌だえちゃってください(*′ω′)b (2016年8月21日 22時) (レス) id: 182f82b565 (このIDを非表示/違反報告)
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