異能特務課の残念少女 【文スト】×【名探偵コナン】

第二話　【赤い雨】 ページ4

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米花町への引越しをした当日、仕事が入り

目の前には血の雨が降ったように赤く赤く染まっている

マフィア首領(ボス)から貰った依頼だ

目の前は汚い血で汚れている。だが、今、Aの気分は高調していた

やっとあの五月蠅くて鬱陶しい兄から逃れられるのだ

乱歩さんのサポート役として一緒に事件を解決する

それが出来ない事には不満を持っていたが「実の兄」がいない事の方が嬉しかったのだ

今なら死ねそうだ、などと呑気に考えながら昨日の資料を見返す


【米花町、調査資料



　捜査対象：黒の組織

　詳細：組織の詳細は不明。然し、酒のコードを使っている


　捜査方法：指定無し

　注意点：呉々も、異能の存在を周囲にバラさない事



　基本的な仕事内容：事件解決

　詳細：米花町で起こる異能力関係を全て一人で解決する

　 異能が発動してしまった際は、坂口に報告する事


　解決方法：指定無し

　注意点：異能者関係事件だと分かった場合、直ぐに種田か坂口に連絡する事



　以上の事を漏洩する事を禁ずる】



黒の組織ねぇと考えながら暗記した資料を燃やす

と云っても重要な内容は少ししか無いので暗記しなくても大丈夫だろう

異能を周囲に漏らさない、というのは表面上異能は都市伝説として扱われているからだ

異能という存在がバレれば、横浜では無い東都では騒ぎが起き混乱を招くだろう

だから、異能者関連の事件を全て私が解決しなくてはならないのだ

その為の異能特務課と云ってもいい程だ




『あっ、此処が新しいマンションか』




異能特務課の事務員たちに頼んでおいたので

部屋には家具とAの持ってきた荷物が置いてあった

前のマンションには本が大量に置いてあったが処分した

一度読んでしまったら忘れることが出来ないAには必要なかったのだ




『まだ読んだことのない本が見つかると良いな〜』




そう呟いて、菓子折りを手に持ち挨拶に出かけた




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