第63話 夜の魔女再来 ページ14
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ベリアルが用意した朝食をサマエルと食べ終え、先程自分で書いた召喚印を手に持つ。
『契約するなら私でなくても良いんじゃないの？』
私の言葉を聞いたサマエルは、数秒ほどぽかんとした表情を浮かべるが、
何かに気づいたのか突然口元を抑えながらくつくつと笑い始めた。
我慢できなくなったようでアヒャヒャヒャヒャ!!!と室内に彼の笑い声だけが響く。
ひとしきり笑うと改めて私へ向き直り、口を開いた。
「“私以外でも契約できる”そう仰いましたか。貴女は大きな勘違いをしている。
例えどんなに優秀な
現に貴女以外に召喚できたのは
はっと俯いていた頭を上げると、こちらを覗き込むように近付いてくるサマエルの姿が目に映った。
“いつの間にこんな至近距離に”と思うのと彼の反対方向へ身体を後退りさせたのはほぼ同時だった。
これは条件反射だ。怯えているわけではないが適切な距離は守ってほしい。
サマエルは小さく鼻で笑いながら右手は触れるか触れないかの距離でそっと私の頬へ滑らせる。
彼の細く長い指先は髪束にそっと潜り込み、擽るように耳を撫で回し、そのまま耳の裏、
付根、そして首筋までするりと流れるように動いた。
その厭らしい手つきにぞわりとする。
この
積極的に触れるサマエルが珍しいため拒絶より驚きが勝ってしまい、上手く体に力が入らない。
何とかサマエルの腕や服を掴んで押し返してみるも、彼の体躯は全くびくともせず、こんなところで力の差を思い知らされてしまう。
見た感じひょろっとしていて私の方が強そうなのに。
憑依体が男だから？それとも
こちらを見る彼を見つめ返す事しかできなかった。
「はやくその召喚紙で私を呼びなさい」
『わかってる』
メフィストを引きはがすのは無理だと察するA。
前回より距離感が近く接触が多い理由は未だ謎だが、未成年に手を出すよりマシかとポジティブに考えることにした。
親指を噛みきり召喚紙に血を滲ませるとAは呪文を唱え始めた。
幾ら悪魔に好かれていようと、悪魔の王を契約前に詠唱破棄で呼び出すのは無理に等しいからだ。
できなくはないが体を壊す。自 殺行為だ。
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森ミク(プロフ) - 白い悪魔Loveさん» 表紙とっても素敵ですよね！プレゼントして頂いたものを使わせて頂きました。メフィストの妖しさも表現できているなら嬉しいです！メフィストはお茶目でも悪魔としての顔も持っているのでその違いをしっかりと伝えられていればな、と思います…！ (3月2日 21時) (
レス) id: 1a3deb8128 (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔Love - 表紙めちゃくちゃ素敵ですね！メフィストの大人っぽい感じの表現や作者様の色っぽい文章にとても惹き付けられました。青の祓魔師の夢小説の中で1番この作品が好きです‼️更新頑張って下さいませ。 (3月1日 22時) (レス) id: 3d805667a2 (このIDを非表示/違反報告)
森ミク(プロフ) - アコさん» コメントありがとうございます。イラストの方ですが扉絵として掲載しようと考えております故しばしお待ちいただければと思います。 (2月29日 14時) (レス) id: 1a3deb8128 (このIDを非表示/違反報告)
アコ - 続編おめでとうございます🎊🎉この作品とても好きなのでいつも更新楽しみにしております！できれば夢主ちゃんのイラスト見てみたいです！ (2月28日 20時) (レス) @page8 id: 03d0b92719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森ミク | 作成日時：2020年4月9日 14時
