恋は盲目、愛は執着【青の祓魔師】 (ページ42)

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第41話波乱の遊園地ページ42

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――――同時刻。

「あれれ。どうしたんですか？さっきのはもうおしまいですか？」

メッフィーランド内で、アマイモンと燐が対峙していた。
と言っても燐が一方的に嬲られているのだが。
さきほどもアマイモンから重い蹴りをくらった燐は地面に倒れた。

「つまらないな…。兄上には止められていたけど、こうなったら剣を折ってしまおうかな」

「!?…何を…」

アマイモンの手が、降魔剣の刃に触れ燐は止めるために立ち上がる。

「〝八つ姫を喰らう。蛇を斬つ〟！」

アマイモンがへし折ろうとした瞬間、頭上からフードを被った人物が降りてきた。
アマイモンはその人物の刃を降魔剣でいなしながら問う。

「キミは誰ですか？」

「お前、地の王アマイモンだな。お前みたいな〝大物〟がどうやってこの学園に入った。
　メフィストの手引きか？」

その人物はアマイモンの質問を無視して話す。

フードを深くかぶっているために顔がわからず、
着ているものによって男か女かなど性別すら判断できない人物がアマイモンに問う。

「邪魔だなぁ」

「邪魔はお前だ」

「はぁはぁ」

ジェットコースターでのやり取りが効いたのだろう。
フラフラと燐は片足を地につけた。

燐のその姿を見たアマイモンは興が削がれたようだ。
降魔剣の鞘を手にとりスッと中に戻すと燐の方へ降魔剣を乱雑に投げる。

「やっぱやめました。またの機会に……」

ぴょーーんと可愛らしい効果音がついているが、アマイモンの跳躍力は全く持って可愛くない。
目を離していないにも関わらず、米粒ほどの大きさに見えてしまうほど距離が遠のいてしまった。

「！待てコラ」

「…チッ。にゃろぉ完全に遊んでくれたな…！
　おい！…すぐ人が集まる。その尻尾は隠しておけよ！」

そう焦ったような声色で言うフードを被った人物はアマイモンを追うために走っていった。