悪女が転生前を思い出してモブAになるまでのお話【呪術廻戦】

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はい。今現在なにが起こっているかと言うと―――‥‥‥




「聞いているのか悟！」




目の前で夜蛾先生に鉄拳喰らって頭にコブ作ってる五条先輩(笑)が正座してる。

まあここまでの経緯を簡単に説明すると



私、夜蛾に五条がサボってる事を行動で遠回しに伝える
↓
夜蛾、これまでに私が押し付けられていた任務量を知り大激怒
↓
五条が夜蛾に呼び出しを食らう。愛沢&夏油、廊下で待機
↓
説教開始←ｲﾏｺｺ



人の不幸は蜜の味って言葉があるけど……今この瞬間がまさにその言葉通りなんだよね！

何も私の性格が悪いなんて今に始まった事じゃないし。

そもそもこの状況は私のせいじゃないし。

サングラス野郎の自業自得だし。

だから睨むの辞めてもらえる？

ウザいから。


とか思っていたら目の前のグラサンにまた鉄拳が。

ゴッと鈍い音が教室に響いた。

教室って音楽室じゃないから響く事無いよね？

……痛そうだなあ(他人事)




「悟！Aを睨むんじゃない!!お前が押し付けた任務をこなしてきてくれたんだぞ!?」




うん、Aちゃん超頑張ったよー(棒)

特に術式なんて新しい技使えるようになったからね。

まあ睨んでるのは目の前の人だけじゃないし。

廊下にいる前髪も睨んできてるし。

愛沢さんは鈍いから全く気付かないでグラサンの心配してるけど。


もう一度言う。

あれは自業自得だ、私のせいじゃない。

寧ろ私は重労働強いられた被害者だ。




「俺はこいつが強くなりてえっつってたから任務を譲ってやっただけなんだけど！」




おお、言うね。

確かに私は強くなるために人一倍努力してたわ。

そのために先生から『任務沢山くれ』とか言ってたよ。


まあ―――それ言われちゃ先生もあんま叱れないよね。




「A、それは本当か？」




前の私だったら。

ここで先輩に迷惑をかけないように肯定した。

先輩は自分より強い人だから、負担をかけてはいけないと考えたりもした。

だけどね？




『いいえ、私は他人の任務を横取りするような厚かましい真似は致しません。
　それに先輩にお願いしていたのは対人戦の稽古だけです』




今の私はそんな天使ちゃんじゃないわけ。

だから満面の笑みで否定してやった。




「――――――は？」




これには流石のグラサンも驚いたらしい。

今まで何言ったりやらせたりしても従順だった後輩だから……驚くのも無理はない。

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