悪女が転生前を思い出してモブAになるまでのお話【呪術廻戦】

15.休日3日目 ページ18

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さて、早くも休日3日目に突入いたしました。

が、今。

私はとてもヤバい状況に陥っている。

それは――――‥‥‥




『宿儺の指……。夜蛾ちゃんに渡し忘れた』




そう。あの両面宿儺の指を自分の部屋に持ってきて、

あまつさえポケットに居る存在を忘れ寝てしまったのだ。


…動いた後だったからかな。

すっごく熟睡できたんだよ。宿儺の指のおかげで久しぶりによく眠れた。




『―――なんて言ってる場合じゃないわ！』




ちょっと待て、あの後グラサンに目ぇつけられると嫌だからってすぐ自室に帰った私。

なんであの時、夜蛾ちゃんに宿儺の指渡さなかったんだ？



…ああ、あの五条悟が目の前で叱られているのが滑稽だったからか。

そうだ。思い出した。

ついでに前髪先輩の事もサラッと告げ口したんだっけ。

あーあ。あの時、そっちが面白くって特級呪物忘れてたのかあ。




『ウン。本当に何してんだろ、』




確かにあの2名の先輩クソウザいけど！

そんなのが理由で特級呪物忘れるとかあり得ない！

よし、どうしよっかな？




『あ、そうだ！』




――また五条先輩が怒られるシナリオ作っちゃえ☆



そうと決まれば行動あるのみ。

まず休暇を貰った身である私が制服着ていくのは可笑しい。

だから私服―――‥‥なんてことにはならない。

何故かって？


この後、五条センパイが対人戦の稽古をつけてくれるらしいから。

昨日その件でスッゴク叱られてたからねえ。

多分、私に力の差見せつけて憂さ晴らしでもする魂胆だろう。

だってあの人、原作でもクズだったし。

前髪も前髪でクズだったけど、まだマシなクズだった。


……まだマシなクズって何？


クズにまだマシとかあるのか？

自分で言っといてなんだが、クズはクズでしかないきがする。




『よっしゃ。それじゃあ五条先輩が怒られるシナリオを作ったことだし……。
　台本通りに進めるために全力を尽くしますか！』




愛沢さんを三級呪術師に落とすのは後回しでも全然OK。

今は目の前にある事に全力で取り組むべし。


まあ、私が全力で取り組む事と言えば、誰かが説教喰らうとか

私の罪を他人に擦り付けるとか、そういう場合しかないんだけどね。


何度も言うけど前の私と違って今の私は優等生じゃないの。

他人が叱られているとそれだけで嬉しくなるし、

私の責任なのに他の人が責任おっている所を見ると楽しくなる。


まあ、それは不愉快なヤツ限定だけど。

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