天喰さんと歓迎会 ページ6
勤め始めて数日
漸く関西と職場に慣れてきて、他の事務員とも仲良くなった
そんなある日
「田畑さん田畑さん」
今日も今日とてたこ焼き片手のファットガムに呼ばれ、顔を上げる
「この後暇か？」
「暇ですよ、どうしてですか？」
小首を傾げるAにファットガムはにんまりと笑い────
「今日は田畑さんの歓迎会やるでー!」
ファットガムが天井に向かって手を挙げた途端、皆が立ち上がり拍手を始めた
「さ、流石関西……！」
立ち上る煙と芳ばしい匂いに、Aは目を輝かせる
「関西ゆーたらお好み焼きや！」
「本場の味…！」
もぐもぐ食べるAの姿に天喰は「…リスみたいだ」と呟く
「ささ！今日は遠慮はなしや！沢山食えー！」
歓迎会と言いながら各自が食べ、飲み、どんちゃん騒ぎとなっている
その雰囲気に未だに慣れずに、押されつつ自分のペースで飲んでいた天喰だが────
「ぷはーっ！美味しいですねぇ！私お酒大好きなんですよぉ！」
若干舌っ足らずになっているAの叫びに固まった
「た、田畑さん、そんなに飲んで平気なのか…？」
「天喰さん！何言ってるんですかぁ、まだまだですー！」
にへらっと笑ったAはまた酒を飲み始めた
ファットガムもすっかり酔いが回ってきたのか顔が赤くなっている
「いい飲みっぷりやなぁ、田畑ちゃん！」
「えへへ、田畑ちゃんですよー！」
…なんか、キャラ変わってる
「おーおー！皆飲んどるかー？」
すっかり陽気になったファットガムが別の席へと移動する
テーブルは天喰とAの2人だけになった
(少し…静かになったな)
落ち着いてため息を着くと、頬を朱に染めたAが天喰を見上げた
「…天喰さん、楽しくないの？」
酔ってる、完全に酔ってる、なにせ敬語が抜けているのだから
「えっ…」
天喰が答えるより先に、Aはふにゃりと笑った
「私は楽しいの…、本当に、今がすごくしあわせ」
そう言うとAは机に突っ伏してしまった
「た、田畑さん…！」
起こそうと思い、肩に手をかける
そのとき、Aは小さく呟いた
「私、無個性なの」
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天喰ルナ - 天喰推しにはたまんない、、、最高です！！最後まで見ます！！ (2021年1月12日 17時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 一姫さん» すみません、スタマイではありません…。私が考えた架空の製薬会社名なのですが、同じような名前の会社があるのでしょうか？ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！一応ではありますが完結しました！続編もこれから書いていきますので、見てくだされば幸いです！これからも更新頑張ります！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月10日 21時
