環くんと触れる ページ47
なんて返事をしたかは覚えてないけど、肯定の返事をしたことだけは記憶にある
それからは二人で別れて大浴場に来て、現在
女湯の露天風呂で、まだ残っている紅葉を見ながら風に当たっていた
(環くんと、お風呂に…？)
今思えば、とんだ大事件だ
田畑新聞が出るなら写真つきで1面これだ
以前に初めて一緒に食事したときに事件だ事件だと騒いでいた自分に言いたい、もっと大事件があるぞ、と
一旦冷静になろうとして思い出す────肯定の返事をすると、天喰は訂正するかのように
『あっ、ごめん…折角来たから一緒の景色見て入りたいなって思って…
嫌がることとか、絶対、その、しないから』
「…環くんにされて嫌なことなんてないよ」
付き合い初めて5ヶ月、約半年
お互い恋愛経験なしの私達に、早いとか遅いとかわからないけれど
「…もっと、触れて欲しいなぁ…」
環くんのこと考えるだけで、私、切なくなるの
出ると、入口付近の休憩所で天喰は休んでいた
「環くん、…はっ」
駆け寄ろうとして、気づく
(私、環くんにすっぴん見せるの初めてだ！
うわ、どうしよう恥ずかしい…)
俯きながら近づいたところで────天喰が濡れた髪の毛を後ろで縛っているのに気がつく
「わ…」
普段とは違う彼にきゅんとしてしまう
「A、よくあったまった？」
Aの心情など露知らず、天喰は見つめてくる
「はっ…！あ、駄目、あんまり見ないで
今その、すっぴん、だから…」
恥ずかしーと両手で顔を隠すと、バッと掴まれる
抵抗する間もなく、あっという間に顔を見られてしまう、流石に男性の力だ、力強い
「やっ、環くんの意地悪！」
「…可愛いよ、すっぴんでも、そうじゃなくても」
率直な褒め言葉に、お風呂とは違う熱が身体中に帯びる
「AはAだから」なんて優しく微笑んで、それだけで嬉しくて舞い上がってしまう
「…お腹減った？」
「…うん」
頷くと、天喰はきゅっと手を握って
(やだ、もう)
全身が心臓になったみたいに高鳴っている
(触れて欲しいのに、触れられれば触れられるほど、もっと触れて欲しくなるの)
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天喰ルナ - 天喰推しにはたまんない、、、最高です！！最後まで見ます！！ (2021年1月12日 17時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 一姫さん» すみません、スタマイではありません…。私が考えた架空の製薬会社名なのですが、同じような名前の会社があるのでしょうか？ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！一応ではありますが完結しました！続編もこれから書いていきますので、見てくだされば幸いです！これからも更新頑張ります！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月10日 21時
