天喰さんと初めまして ページ4
────驚いた
昨日助けた女性が、そこにいたのだから
「サンイーター…！」
目を見張る天喰に対して、Aは倍以上に目を開く
「あ、あ、え、えと、え？」
天喰とファットガムを交互に見るAは、どこからどう見ても昨日の被害者の女性だ
(あ…、そういえば昨日)
すっかり眠ってしまった女性と犯人を警察に届けた後に事務所に帰れば、電話を受けていたであろうファットガムが電話を切るところだった
「只今戻りました」
「環！立て篭り犯捕まえたんやってな！」
警察から聞いたのだろう、流石情報周りが速い
「はい、人質の女性を助けたんですが…」
そこで、助けた女性を思い出す
スーツを着ていたが、まだあどけない顔立ちの女性だった
助けるなり大泣きし出して抱き着いてくるものだから慌てふためいてしまった
(…余程怖かったんだろうな)
助けてあげられて良かったと一息ついていると、ファットガムがたこ焼き片手に愉快そうに笑いだした
「え、なんです？」
「あー、いやいや、環、預言したる」
ひとしきり笑ったファットガムは、不敵な笑顔を浮かべながら
「またすぐ会うで、助けた女の子」
「…？」
首を傾げる天喰を他所に、ファットガムは「楽しみやわ」と楽しげに呟くのだった
(昨日の謎の笑いはこういうことか)
合点がいった天喰を、Aはよくよく見つめる
「あ、貴方は、昨日私を助けてくれた…」
感激したようにふるふる震え出したかと思えば、駆け寄るAに天喰は思わずぎょっとする
「あ、その、昨日は本当にありがとうございました…！」
深く頭を下げられ、天喰は再び慌て出す
「いや、無事で…良かった、本当に」
頭を上げて、という穏やかな声も、あんなに格好良かったのに、少し自信のなさげな表情も、昨日と同じ
「私、今日から事務員として働きます田畑Aです、よろしくお願いします」
「俺はサンイーター…あ、じゃない」
ハッとした後、天喰は小さく微笑んだ
「天喰環、よろしく…その、田畑さん」
あまじきたまき、それが貴方の本名
知ることが出来た喜びが、胸にじわじわと広がっていく
「はい、天喰、さん」
なんだか照れ臭くなって、Aも微笑み返した
────そんな2人を傍で見ていたファットガム
(この2人…、絶対似合っとる！！)
数年後、ファットガムの予感は大当たりすることとなる
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天喰ルナ - 天喰推しにはたまんない、、、最高です！！最後まで見ます！！ (2021年1月12日 17時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 一姫さん» すみません、スタマイではありません…。私が考えた架空の製薬会社名なのですが、同じような名前の会社があるのでしょうか？ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！一応ではありますが完結しました！続編もこれから書いていきますので、見てくだされば幸いです！これからも更新頑張ります！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月10日 21時
