天喰くんとデート ページ23
午前九時、待ち合わせはアパート前
朝から泣き続ける蝉の声に急かされながら、Aは鏡の前でくるりと回っていた
「大丈夫かな、大丈夫かな…？」
オフショルダーの花柄レースワンピースに籠バック、ネックレス、カンカン帽と────ネットを調べて組み合わせた、Aなりの精一杯のコーデだ
「あ、グロスはみ出てる…」
唇を拭いながら時計に目をやると、5分前になっていた
「あっ、時間！」
荷物を確認し、急いで高めのサンダルを履き、飛び出した
下に既にいる天喰の姿を見て、自然と笑みが零れてしまう
乱れた髪の毛を整えながらAは声をかけた
「あ…、天喰くん、おはよう」
振り向いた天喰は、白いTシャツの上に紺色のシャツ、黒のスキニーと、シンプルな服装をしていた
天喰はAを見るなり、開きかけた口を閉じ、黙り込んでしまった
(天喰くん、格好いい…似合ってるなぁ…)
と惚ける反面、無言の天喰に不安を覚え、首を傾げた
「…天喰くん？」
「あっ…！ごめん、その、可愛いなと思って…言葉が出なかった」
思わぬほど直球の言葉に、胸がきゅうっとなる
「そっか！嬉しいなぁ、ありがとう
天喰くんも、すっごくかっこいいよ」
はにかみながら伝えると、天喰も嬉しそうに「…ありがとう」と微笑んだ
水槽の中から此方を見つめるギョロりとした目と目が合う
「タコだ…おっきい」
「大きいね」
うねうねと足を動かすタコを見ながら、Aがふと呟く
「…たこ焼きにしたら美味しそうだね」
「！？」
そんな呟きに天喰はAを凝視するも、彼女はどこ吹く風
次の通りは、ドーム状の大きな水槽になっていた
真上を大きなノコギリザメやエイ、小さな魚の群れが通っていく
「うわー！天喰くん、凄い！」
天井を指さして予想以上に興奮する彼女に、小さく笑ってしまう
「うん、凄い」
水槽にぺったり両手を貼り付けてノコギリザメを目で追うAはまるで子供だ
(…来てよかったな)
水族館は子供の頃ミリオと来たのが最後だったが、十分に楽しい
初デート、ということで緊張したていた気分を解すように息を吐く天喰に振り返り、「私、凄いこと思いついちゃった」
「ノコギリザメ食べれば、天喰くん最強かも…！」
「うっ…！？それだけは無理だ…！」
ここへ来て以来爆弾発言を連続で投下するAに、天喰の顔は真っ青になった
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天喰ルナ - 天喰推しにはたまんない、、、最高です！！最後まで見ます！！ (2021年1月12日 17時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 一姫さん» すみません、スタマイではありません…。私が考えた架空の製薬会社名なのですが、同じような名前の会社があるのでしょうか？ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！一応ではありますが完結しました！続編もこれから書いていきますので、見てくだされば幸いです！これからも更新頑張ります！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月10日 21時
