【妖怪ウォッチ】妖怪ウォッチdaze"目を集める話" (ページ17)

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チルドレンレコード 16～気持ちなら、此処にある～ページ17

大ヤモリside

紅「どうした、もう終わりか？」

大蛇は嘲笑うように舌舐めずりをした。

ボク達は無惨にも、地に膝をついていた。

火に弱い大ガマは戦闘不能状態に迄に陥り、ジバニャンは既に気絶し、辛うじてボクだけが紅蓮の攻撃を捌く形になっていた。けど、それも何時まで持つか.....

大ヤ「.....ぐっ！？」

突然、ボクの身体の側面に衝撃が走った。そのままボクの身体は壁に叩きつけられ、地面にどさりと落ちる。

紅「.....所詮はこの程度か。とんだ期待外れだ。
帰れ。もうお前達に用はない」

(.....嫌だ)

そんなんじゃ、姉ちゃん助けらんないじゃん。
そんなの、絶対に嫌だ。

あちこちで悲鳴をあげる身体を無理矢理立ち上がらせ、ふらつく足取りで再び紅蓮の前に立ち塞がった。

紅「まだ動くか....何故其処までして、我を連れて行こうとするのだ？」

そんなの、決まってる。
数百年も閉じ籠ってきた。ずっと、実行に移せなかった。
けど、今はもう違う。

大ヤ「.....ボクには、助けたい人が居るんだ」

紅「その救いたい者の為に、そなたは命を捨てると言うのか？何故其処まで.....」

ボクは紅蓮の目を見て、確かにこう言った。

大ヤ「死んでも助けたい人だからだよ！！」

紅「＿＿＿＿！」

大ヤ「その人はボクに外の世界を教えてくれた！
その人が居なかったら、ボクはずっと独りぼっちだった.....そんなどうしようも無いボクをその人は助けてくれた....！
だから、次はボクがその人を助けるんだ！
ボクの兄弟も、その人を助けようと頑張ってる.....！
皆、その人を助ける為に戦ってる！」

紅「.......」

大ヤ「君にもある筈だよ。護りたいものが......」

その時、紅蓮の瞳が揺らいだ。

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