【羽風 薫】 ページ5
羽「あーあ…」
放課後.3年の教室で薫は
ため息のような声を出した
『…どうしたの?』
薫と一緒に残っていた俺が聞いてみた
薫「今日女の子と出かける予定だったのに…」
『ああ…キャンセルされたんだ』
薫「そーなんだよー、もー…」
…こうなると薫は少し面倒だ。
(『…少し慰めてあげるか』)
俺は身を乗りだした
『薫』
薫「何ー…って、うわ、近っ…」
少し嫌そうな顔しているけど.そんなの無視
『…ねぇ、薫』
薫「…何?」
ああ、話は聞くんだ。
薫「男と顔近づける趣味なんてないんだけど?」
あは、素直じゃないね…可愛いなぁ
『…俺じゃ…だめ?』
驚く薫の顔、でもそれは一瞬で
薫「…何、嫉妬したの?」
すぐいつもの余裕そうな顔.
『…そう、って言ったら?』
薫「…は、」
俺の言葉に対して.ころころ
表情を変える薫。
本当に可愛いなぁ…
薫「…煽ったのはAだからね」
近づく薫の顔
『………』
俺の唇に薫が重なる前、微かに
甘い香りがした。
__(『可哀想な薫…どこか俺を許してくれ』)__
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(「あーあ、可哀想なA」…)
(「君が女の子だったら良かったのに」)
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:あろえお | 作成日時:2017年8月25日 13時