えらくてえらい (ページ1)

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なんでもない日常ページ1

ピピピピピピピピ
カチッ

『ん〜...はぁ、起きるか。』

今日もまたお昼時に起きて、テレビしか視界にはいらない部屋を見てため息をつく。
また、また、なんでもない、なにもない一日が始まって自己嫌悪に落ちそうになる。無職、友達もいなければ家族もいない。親の遺産だけで生計を立てている。
天国で見てる親はどんな顔してんだろうとずっと考えてしまう。
こんなことを考えていても意味が無いのでとりあえずカーテンを開ける
日差しがキラキラしてて目が痛い
このキラキラした空を見る度にずっと何も変わらないでいて欲しいと思うのは自分だけだろうか。

気づけばもう夕方。あたりは真っ赤に染って日が暮れ始めている。みんなが、世界が自分1人を置いてどこかに行ってしまう。

明日は明日こそはどこかに行こう。この家も売って世界を旅しよう。そしたら何かがじぶんのなかでかわるかもしれない。変わらないとしても何もしないよりはいくらかマシだ。そう考えながら眠りにつく。

ドアを開けよう→