君色を瞳に映して【爆豪勝己】 (ページ8)

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廊下に呼び出された。怖い。教室の中からめっちゃ見られてる。逆動物園状態なんですけど。

おうおうテメェら見せもんじゃねぇぞ。
ごめんなさい、黙ります。

にしても乙音と話してたら急にツラ貸せやって。それはもう不良のアレだった。

「テメェ…、朝のあれは個性かよ。」

「思わず、ね。君が急に殴り掛かってくるんだもん。」

「一時的に人を動けなくする個性か。」

「さぁ？」

答えを言おうとしない私にイラついたのか、舌打ちを1つ。
知ってる？舌打ちって相手に不快感を与えるんだよ。周りから人は去って交友関係も上手くいかなくてストレスになるんだよ。
やめた方がいいよ、イライラしてるなら糖分採ろう。飴ちゃんいるかい？

「あん時、テメェの目が赤くなってた。」

「え、何？見惚れちゃった？」

「自惚れんなクソ女。」

うっす

「あとテメェ、1番はなァ、俺がなる。」

あ、それまだ引きずるんですね。

「1番になる…？」

「俺はオールマイトを超えるヒーローになって、ぜってー高額納税者ランキングに名前刻むって決まってんだ。」

決まってるんですか。
……って、ヒーローに？

「君、ヒーロー目指してるんだ。私と一緒じゃん。」

「あ"？」

「私、雄英目指してるの。」

「はぁぁあ"あ"あ"？！」

え、私何か可笑しいこと言った？

「ざっけんな！！」

あぁもう、何でそんなにすぐ手が出るかなぁぁぁ

「＿＿＿っ？！てっめ……！」

個性使うなって言われてるけど…、これはしょうがないでしょ？先生

瞬時に廊下の"色を映し"、彼の後ろに"移動"した。

「すーぐ癇癪起こしてるとストレス溜まるよォ？あ、もう既に溜まってるやつか。ストレス発散？私はサンドバッグじゃないんだからマジ勘弁……。」

ちらりと彼を見ると、怒りで体が震えていた。
転校初日からこんな事になるなんて……