君色を瞳に映して【爆豪勝己】 (ページ28)

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「これやる。」

「わ、っぶない。渡し方！」

登校中、前方にカツキを見つけ、声を掛けたら何かを投げ渡された。
やると言っているので、この表現が正しいはず。

黒い箱に赤いリボンが飾られている。見るからにどことなく高級感を漂わせる。
この中に一体何が入っているのか、どことない緊張感感じつつ蓋を開けると、

「えっ……、カツッ…キ！！！これ！！」

私が見ていたルビーのネックレスだった。値段もかなりする。
子供がそう簡単に買えるような代物ではないことは確かだった。

それに、カツキからは既に誕生日プレゼントをもらっている。

「ちげー、俺からじゃねぇよ。」

じゃあ一体誰からだというのだ。

「何で………。」

「金に困ったら売れ。」

身も蓋もねぇな。

でも、誰からかは分からないけれど、嬉しいことは確かだった。
それに、カツキを通しているということは、変な輩からというわけでも無さそうだ。

「カツキ、これくれた人にお礼言っといて！凄く嬉しい！」

「冗談じゃねぇ……。」

「なーんでよ、喜んでたよって伝えといてね！絶対！」

「おーおー、そんな機会ありゃな。」