18 ページ20
「嘘だろ……。」
「これ、が、現実…です。」
息切れでもはやまともに話せなくなった私。立ってることすら辛い。
そうだった。私体力が全くもって無いんだった。
言い訳をさせてほしい。
25m走は個性を使わなくても7秒台だし、握力も30あったり、腹筋だって30秒で35回は出来る。
それが連続で続かなければ、の話だが。
決して運動神経が悪い訳では無い。これは断言出来るのだが、どうしてもシャトルランだけは20回もいけば万々歳だ。
とにかく私には体力がない。
「お前……、よくそれで生きてられんな。」
「別……に、日常、生活……に、は…そんな、体力必要ない………。」
「わかったわかった、もう黙ってろ。」
そう言うと、彼はトレーニングルームを出てどこかへ行ってしまった。
体力0の私を放置してどこに行ったんだ爆豪くん。
ねぇ爆豪くん、帰ってきてよ。
あ………やばい、眠い…かも。
意識を手放そうとする約1秒前。
再び彼はここに姿を現した。
良かったよ、今度こそ本当に見捨てられたのかと思った。
「これ飲め。」
そう言って彼は私に栄養ドリンクを手渡した。
神か。
「あり、がと……。」
そう言うと、私は一息にそれを飲み干した。
「お前にはこのメニューはこなせねぇな。明日から走り込みだ。」
「嫌だ。」
「嫌じゃねぇ。」
空になったペットボトルを私の手から引き抜き、そのまま私の頭を軽く叩く。
くそ、コーチぶりやがって。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 364人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
成瀬こよみ(プロフ) - 環さん» ありがとうございます、そう言っていただけるととても嬉しいです♪自分ではまだまだだなと思っているので、これから頑張っていきたいと思っています。 (2018年7月21日 8時) (
レス) id: eb04c0a943 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵な作品でした…(*^^*) (2018年7月21日 7時) (レス) id: ad05dfba12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：成瀬こよみ | 作成日時：2018年7月9日 21時
