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何か、どうにかしなくちゃ。
私は何をすればいい？私には何が出来る？この状況からどうすれば1番安全に助かる？
中学生の私は初めての敵との対面に、落ち着いて正しく判断することが出来ず、フリーズしてしまった。
その男は私に向かって金属を振りかざそうとした。
腕が金属になっているのはきっと個性だろう。
間一髪、私はその男の攻撃を避けることが出来た。
しかし、きっと2度目はないだろう。
「Aちゃんっ！」
母親がその隙に私の元へ駆け寄り、腕を掴んだ。と、同時に小さな悲鳴と共に母親の顔が苦しみの表情に歪んだ。
「おかあ、さ………っ！」
お母さんと言いかけて気付いた。
母親の苦しみの原因は私だ。
この困惑した状況で私の体は勝手に個性を発動してしまったようだ。
今の私は毒薬。
その私に触れた母親の体には毒が回っている。
急いで私は解毒剤を発動させ、母親の毒を取り除こうとするも、上手くいかない。
敵はこちらを窺いながらジリジリと距離を詰めていく。
あぁ、もう…………
絶望を感じたその時、ヒーローが現れた。
それからは事はトントン拍子で進んでいった。
敵は倒され、母親の体に回った毒も、ヒーローが持ち合わせていた解毒剤を使用して取り除いた。
私には、何ができた？
何もできなかった。
お母さんを、苦しめてしまった。
やったことは敵と同じこと。
個性を不適切に使用し、人を苦しめてしまった。
それから私は、もう個性は使わないと、そう誓った。
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成瀬こよみ(プロフ) - 環さん» ありがとうございます、そう言っていただけるととても嬉しいです♪自分ではまだまだだなと思っているので、これから頑張っていきたいと思っています。 (2018年7月21日 8時) (
レス) id: eb04c0a943 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵な作品でした…(*^^*) (2018年7月21日 7時) (レス) id: ad05dfba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：成瀬こよみ | 作成日時：2018年7月9日 21時
