22話 ページ26
今日は火曜日。
昨日は挨拶をするため休んだけれど、子供達も私たちも今日は普通に出勤です。
けれど____
初兎「Aぁ今日やすむぅ」
『初兎くん、今日はいこうね?』
やだやだぁと暴れる初兎くん。
いふ「ちゃんと行かんとAも困るで」
支度を終え、ネクタイを締めながら言ういふさんに初兎くんは大きな目を潤ませる。
悠佑「いやいや期?」
『にしてはちょっと遅いかな…』
りうちゃんなら分かるんだけどね、と初兎君を抱き上げる。
ひっくひっくとしゃくりあげる初兎くんの背中を優しくたたきながら話しかける。
『どうしたの〜?』
初兎「………やなの…」
ん?と聞き返す。
すると初兎くんは私の首にぐっと抱きつく。
初兎「Aと離れるのやだぁ!!」
……………
『いふさん、今日休みます。』
いふ「いやダメに決まっとるやろ!?」
え〜休むぅと次は私がグズりだす。
いふ「Aが休んだら俺頑張れないやん!」
お前なら行ける!と初兎くんを勇気づけ何とか私と会社にいこうとするいふさんが可愛くてつい笑ってしまう。
『初兎くん、今日頑張ったら初兎くんの好きなもの何でも作ってあげる!』
だから行こ?と言うと初兎くんは控えめに頷く。
__________
ないこside.
ないこ「お前ご飯で行くの…?案外単純じゃん。」
普段は一度グズるとそうするまで聞かない初兎がご飯で頷くとは驚きだ。
ランドセルを持ち、下へ降りると目を見張る状況があった。
するとAちゃんの肩から片目を見せる初兎。
「お前まさか……」
元からAちゃんのご飯目当てで………
な、い、しょ、と悪い笑みを浮かべる初兎に呆れる。
コイツ……6歳でこんなことすんの、と俺は初兎の将来が不安になる。
「おまえ、何処でそんなの勉強してくんの?」
Aちゃんの腕から抜けてきた初兎に耳打ちする。
初兎「秘密」
耳元でささやく初兎にぞっとする。
最近の6歳ってこわい………
いふ「俺はお前も怖いわ」
いつの間にか俺の横にしゃがんで頭に手をのせているいふ。
いふ「さっき俺にもやっとったやん、べーって」
さっきのようにべーっと舌を出すいふをみて笑う。
「バレた?」
いいじゃん、Aちゃんと結婚したんだから。
子どもの意地悪、許してよと唇をつき出すとまた頭に手をおき撫でられる。
いふ「じゃあ子供らしくしてろ?」
それとこれとは話が違う。
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かな - この作品大好きです!! これからも頑張ってください! (3月30日 17時) (レス) @page29 id: e056674d2d (このIDを非表示/違反報告)
すぅ。 - まってリアルでんきゃああああああって言った僕がいる(?) (3月27日 22時) (レス) id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
すぅ@おもち様のリスナー - わわわ!更新有難う✨✨やっぱ神作品だぁ〜!! (3月26日 11時) (レス) id: b372d3bc03 (このIDを非表示/違反報告)
穂花(プロフ) - やっぱこの作品好きだわこれからも更新頑張ってください! (1月8日 22時) (レス) @page28 id: ef9046d20a (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - クラゲさん» ありがとうございます!!尊可愛いと言ってもらったのは初めてです…(震)更新頑張ります!🥺🫶🏻 (1月8日 20時) (レス) id: ccd06741d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2023年3月19日 10時