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元気が出てよかった、と安堵するAの表情は、まるで恋人であるかのように柔らかい。
メンバーである自分たちに見せるものとはどこか違うそれに、間近で見つめていたジミンの心に、冷たい風が吹きすさぶような、そんな感覚が湧いた。
JM「前も思ったけど、なんでそんな仲良いの？」
ふと浮かんだ疑問をそのまま口にしたジミン。
Aは一瞬だけ時間が止まったように固まり、そしてすぐに“天使の微笑み”を浮かべた。
「同じ日本人、だからだよ」
それはいつも通りの、掠れた儚い声色で呟かれた。
だがそこにある“違和感”を、ジミンも、そしてテヒョンも見逃さなかった。
TH「レン。ほんとに、それだけ？」
踏み込むべきか否か迷うジミンを差し置き、もう我慢できないという風にソファの上からテヒョンが顔を出す。
「え？」ととぼけたAは、貼り付けたような微笑みでテヒョンを見た。
TH「……なんか、隠してるでしょ」
やけに真剣みを帯びたテヒョンの視線がAへと降り注ぐ。
だがAは、表情一つ崩さないまま、ふるふると首を振って見せた。
「隠してないよ、何も」
TH「嘘だ。そんな顔で言われたって、信じられるわけないでしょ」
さぁ言え、と言わんばかりにAの頭をがしりと掴んだテヒョン。
彼の指に髪が引っ掛かり、Aが痛いと抗議の声を上げる。
「テヒョン！ なに急に……っ！」
TH「だから、ミナと何かあったんでしょ？ 僕に話してみなよ。聞いてあげるから」
「なにもないって！ まさかと思うけどテヒョン、僕のことからかって……」
ムッと頬をふくらましたAに、テヒョンはニヤリと顔をゆがめた。
TH「うん。そうだよ？ 悪い？」
テヒョンの飄々とした切り返しに、Aは口をきゅっと結び、何も言わないという風に黙り込んだ。
JM(A……ちがうよ)
ジミンはそんな二人のやり取りを見つめながら、そう内心呟く。
JM(テヒョンの顔……見ればわかる)
――彼は、からかっているんじゃない。
テヒョンはニコリと笑んでいるが、そこには暗い影が落ちている。
長い前髪のせいでよく見えなくとも、その瞳が嫉妬と焦り、そして葛藤に揺れていることは一目瞭然だった。
そしてそんな彼に気付いたのは、ジミンだけではなかった。
JK(……テヒョニヒョン……まさか……)
ずっとソファの後ろで聞き耳を立てていたジョングクもまた、テヒョンの異変に気付いていた。
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グミカン(プロフ) - noenunaさん» noenunaさん、コメントありがとうございます。。 そう言ってくださる方がいて、作者心底ほっとしております!! なにせ趣向が偏りがちの作品で……。笑 もう少しですが、完結するまで頑張りますので、どうかお付き合いいただけると幸いです。。 (2020年1月3日 22時) (
レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - こんにちは。連載当初から読ませて頂いておりましたが、この章の展開にはたまらずコメント残させて頂きました。本当に素敵なお話で読むたびに胸が熱くなります。今後も陰ながら応援しています。どうかお身体にお気をつけて下さい。更新を心から楽しみにしております！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: e077cb6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
グミカン(プロフ) - ポンポネッラさん» ポンポネッラさん〜!! 毎回コメントありがとうございます。。更新滞ったりしていて申し訳ないですが、こうやって読んでくださる方がいるおかげで頑張れます〜！ あの残り短いですが、みんなの恋がどうなっていくのか、見守ってあげてくださると嬉しいです。。 (2019年12月21日 16時) (レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 遂に恋心を自覚したメンバーが.......！ これからどうこの恋が動き出すのか私もドキドキワクワクしています。グミカンさん、更新頑張ってください！ (2019年12月16日 14時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミカン | 作成日時：2019年12月16日 0時
