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JK「ねぇ……レン」
もはや迷宮入りだと言うように頭を抱えるAに、ジョングクはある質問を投げかける。
JK「“清華”のこと、いつ好きになったの？」
それは、今のAの葛藤の理由を紐解く唯一の方法だった。
「いつって……それは、気付いたらというか……」
JK「何かキッカケはあったんでしょ？ “放っておけない”って思うような」
「それは……」
するとAは、一つずつ記憶を探り出すように、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「清華は……今となってはすごくしっかりしてるけど、小さいころは本当に臆病で、いつも誰かにいじめられてた……」
清華は、有名な舞踊の父と、大きな老舗呉服店を営む母の間に生まれた、いわば“恵まれた子供”だった。
身だしなみや振る舞いに細かい両親に育てられた清華は、幼い子供にしては大人びていて、とっつきにくい印象があった。
それに加えて容姿端麗で、周りの子供たちに比べると随分浮いていたように思う。
ゆえに、清華はいつも誰かの“いじめ”の対象だった。
常に忙しく、側にいなかった両親にその事を話せるはずもなく、いつも一人で抱えていた清華。
そんな清華の唯一の味方だったのが、幼馴染のAだった。
Aも色んな事情から当時は浮いた存在だったが、持ち前の賢さで乗り切っていたため、いじめの標的になることはなく、むしろ周囲から慕われる存在だった。
幼馴染が苦しんでいるところを見かねたAは、ある日いじめから清華を守り、子供たちにいじめを辞めるようそれとなく手回しをした。
やがていじめは途絶えたが、しばらくは清華もまだ周囲になじめず、いつもAの後ろにいた。
そうして常に側で清華を守っていたAは、いつしか清華を守ることを使命のように感じたのだという――。
JK「それが……“放っておけない”と思った理由？」
「まぁ……そうなるのかな」
JK「待って。じゃあレンって、清華のこと“女”としてどう思ってたの？」
「“女”として、って……？」
JK「だから、一緒にいてどきどきするとか、キスしたいとか……そういうのは？」
「え……？」
するとAが、愕然と肩を竦めた。
「それは……僕はその、一応、女だし……」
JK「でも、好きならそう思ったりするでしょ？ いくら同性愛でも、好きの根本は変わらないんだから」
「僕は……ただ……守ってあげたいと……」
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グミカン(プロフ) - noenunaさん» noenunaさん、コメントありがとうございます。。 そう言ってくださる方がいて、作者心底ほっとしております!! なにせ趣向が偏りがちの作品で……。笑 もう少しですが、完結するまで頑張りますので、どうかお付き合いいただけると幸いです。。 (2020年1月3日 22時) (
レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - こんにちは。連載当初から読ませて頂いておりましたが、この章の展開にはたまらずコメント残させて頂きました。本当に素敵なお話で読むたびに胸が熱くなります。今後も陰ながら応援しています。どうかお身体にお気をつけて下さい。更新を心から楽しみにしております！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: e077cb6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
グミカン(プロフ) - ポンポネッラさん» ポンポネッラさん〜!! 毎回コメントありがとうございます。。更新滞ったりしていて申し訳ないですが、こうやって読んでくださる方がいるおかげで頑張れます〜！ あの残り短いですが、みんなの恋がどうなっていくのか、見守ってあげてくださると嬉しいです。。 (2019年12月21日 16時) (レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 遂に恋心を自覚したメンバーが.......！ これからどうこの恋が動き出すのか私もドキドキワクワクしています。グミカンさん、更新頑張ってください！ (2019年12月16日 14時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミカン | 作成日時：2019年12月16日 0時
