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MN「いえ、たまたま通り掛かっただけなので……」
テヒョンの異様な雰囲気に怖気づき、ミナはその場を立ち去ろうとした。
だが……。
TH「待って」
ふいに、掴まれた腕。
そこを辿れば、頭上には何か思い詰めたようなテヒョンの顔があった。
TH「Aと……いや、レンと……どういう関係なの？」
突然の直球すぎる質問に、ミナはどう答えるべきか迷った。
どうやら彼は本当のところを知らないらしい。
ただ、それよりも気になったのが彼が紡いだ名前だ。
MN(“A”って、言うんだ……)
――知らなかった。
ミナは今しがた明らかになったレンの本名に、胸がぐっと疼いた。
MN(調べればすぐに分かるし、それこそモモに聞けば分かることだけど……私は)
レンの口から、聴きたかったのだ。
アイドルとしてではなく、一人の人間として授かった本当の名を。
テヒョンの口からその名が自然と出たことも、なんだか複雑だった。
レンは、彼らには普段からその名で呼ばれることを許しているのだろうか。
MN(違う違う。今は、テヒョンさんの質問に答えなきゃ……)
デビューして１年目の新人である身。
更には恋愛禁止の身として、事実を伝えるのはひどく勇気がいることだ。
それでも、隠せない。
否、隠したくないと、そう思った。
MN「私は、レンさんが好きです。だから、私はレンさんと今……」
TH「……付き合ってる、んだね」
ひどく落ち込んで肩を落とすテヒョンに、ミナは無理もないと思う。
今を駆ける２大グループの熱愛など、バレれば大スキャンダルだ。
グループの未来を思えば、決して許されることではない。
――怒られても、仕方がない。
ミナはそう思い、腹を括る。
こうなったらレンにも影響がいくだろう。
けれども、それでも隠すのが何故かとてつもなく嫌だった。
TH「はぁ……で、」
だが、テヒョンはなぜか肩を竦めてやれやれと首を振った。
TH「レンは……君の事どう思ってるの？」
MN「え……？」
突然降ってきた質問に、ミナはぽかんと口を開ける。
そんなの、付き合ってるんだから好きに決まって……――
MN(あ……)
そこでミナは、ふと疑問に思う。
レンは、実際自分のことをどう思っているのだろうか。
思い返せば告げられた言葉は“放っておけない”の一言のみで、肝心の“好き”を言われたことはない。
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グミカン(プロフ) - noenunaさん» noenunaさん、コメントありがとうございます。。 そう言ってくださる方がいて、作者心底ほっとしております!! なにせ趣向が偏りがちの作品で……。笑 もう少しですが、完結するまで頑張りますので、どうかお付き合いいただけると幸いです。。 (2020年1月3日 22時) (
レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - こんにちは。連載当初から読ませて頂いておりましたが、この章の展開にはたまらずコメント残させて頂きました。本当に素敵なお話で読むたびに胸が熱くなります。今後も陰ながら応援しています。どうかお身体にお気をつけて下さい。更新を心から楽しみにしております！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: e077cb6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
グミカン(プロフ) - ポンポネッラさん» ポンポネッラさん〜!! 毎回コメントありがとうございます。。更新滞ったりしていて申し訳ないですが、こうやって読んでくださる方がいるおかげで頑張れます〜！ あの残り短いですが、みんなの恋がどうなっていくのか、見守ってあげてくださると嬉しいです。。 (2019年12月21日 16時) (レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 遂に恋心を自覚したメンバーが.......！ これからどうこの恋が動き出すのか私もドキドキワクワクしています。グミカンさん、更新頑張ってください！ (2019年12月16日 14時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミカン | 作成日時：2019年12月16日 0時
