2-2 ページ4
.
JK「……で、どこで寝るんですか」
各自部屋から枕を手に戻ってきたメンバーたちは、７人が眠るには少し狭い空間を眺めてため息を吐いた。
RM「まず、特等席のソファから決めるか」
JN「おーおー！ みんな、ここは年寄りの俺を気遣って……」
YG「いや、普段から年寄り呼ばわりされてる俺が適任だろ」
JN「そうですねー、ここはユンギおじいちゃんに……って！ 都合よく認めるな！」
RM「ヒョンたち、落ち着いてください。ここは公平に、勝負で決めましょう」
ナムジュンの提案に、メンバーたちは「勝負？」と首を傾げる。
すると彼の考えを代弁するように、ホソクが前へ繰り出た。
JH「せっかくみんな枕持ってるんだし、枕投げでいいんじゃない？」
ホソクの言葉に、ジンが「げ」と顔を顰めた。
JN「枕投げは『RUN』の撮影の時に、もう二度としないって言っただろ！？
羽毛まみれになるのなんて、もう御免だ！」
ジンの反論はごもっともだ。
『RUN』の時は、体中羽毛だらけになるわ、羽毛が耳や口に入るわ、それはもう散々だった。
TH「じゃあ……じゃんけん？」
RM「だめだ。俺はじゃんけんが破壊的に弱い」
JM「クイズとかはどうですか？」
JK「誰が問題作るんですか？ そんなことするくらいなら、僕は床でいいからさっさと寝たいです」
その後もあらゆる提案が飛んだが、それぞれがあれは嫌だこれは嫌だで、収拾がつきそうにない。
そうこうしているうちに、メンバーたちの視線がある一点に寄せられた。
「え？ 僕ですか？」
YG「さっきから一人だけ黙りやがって……なんかいい案ないのかよ？」
そうは言われても、Aなりに考えていたことは既に全て却下されていた。
RM「逆になんかしたいこととかあるか？」
ナムジュンの問いかけに、しばし考え込むA。
「したいこと」と言われてないといえば嘘になるが、かと言って今更言っても反論が出る。
そう思うと口に出すのが憚られたのだが……
「したいのは……枕投げです」
戸惑いがちに呟かれた言葉に、メンバーたちは「え゛」と口を曲げる。
だがしかし、Aは『RUN』の時の枕投げが意外にも楽しかったのだと告げた。
当時を思い出しキラキラと微笑むAを前に、異論を唱えられる者などいるだろうか。
RM「……決まりだな」
こうして、BTSによる『夜の枕投げ大会』が開幕したのである――。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
グミカン(プロフ) - noenunaさん» noenunaさん、コメントありがとうございます。。 そう言ってくださる方がいて、作者心底ほっとしております!! なにせ趣向が偏りがちの作品で……。笑 もう少しですが、完結するまで頑張りますので、どうかお付き合いいただけると幸いです。。 (2020年1月3日 22時) (
レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - こんにちは。連載当初から読ませて頂いておりましたが、この章の展開にはたまらずコメント残させて頂きました。本当に素敵なお話で読むたびに胸が熱くなります。今後も陰ながら応援しています。どうかお身体にお気をつけて下さい。更新を心から楽しみにしております！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: e077cb6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
グミカン(プロフ) - ポンポネッラさん» ポンポネッラさん〜!! 毎回コメントありがとうございます。。更新滞ったりしていて申し訳ないですが、こうやって読んでくださる方がいるおかげで頑張れます〜！ あの残り短いですが、みんなの恋がどうなっていくのか、見守ってあげてくださると嬉しいです。。 (2019年12月21日 16時) (レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 遂に恋心を自覚したメンバーが.......！ これからどうこの恋が動き出すのか私もドキドキワクワクしています。グミカンさん、更新頑張ってください！ (2019年12月16日 14時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：グミカン | 作成日時：2019年12月16日 0時
