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振り向いた瞬間、足を軽くくねらせたミナは転倒してしまう。
MN「い、たた……」
幸い、軽く尻もちをついた程度で終わった。
くねった足を擦りながら、ミナは「なんてドジなのだろう」と一人苦笑を浮かべる。
すると、頭上に影が落ちてきた。
……まさか。
ミナはそう思いながら、ゆっくりと顔を上げる。
だが、そこにいたのは“彼”ではなかった。
「こんな何もない所で、しかもスニーカーで転ぶなんて……本当にアイドルなのかしら？」
「可愛こぶってるつもり？ ＢＴＳにまで媚び売って……調子乗ってんじゃないわよ」
突然として浴びせられた罵倒の数々に、ミナは驚き立ち上がるのを忘れていた。
目の前に立つ少女達は、同時期にデビューしたヨジャグループのメンバーだ。
DMCには参加していないはず。
それが、どうしてこんなところに……。
「オンニ。今、誰も見てないし、怪我させちゃう？」
「物騒なこと言うわね。……でも、それもいいかも」
「デビュー早々、人気メンバーが怪我で休養なんてことになったら……大変だね？」
アイドル失格もいいところ。
そんな言葉を吐き捨て、少女たちがミナに迫った。
MN(や、だ……！)
恐怖で声が出ないミナは、そのまま少女の一人に腕を掴まれ無理やり立たされる。
なんとかもがき抵抗するも、少女の手がギリギリと腕を締め付け思うようにいかない。
「もう一回転んでみる？」
凍てついた悪魔の様な妖しい笑みを浮かべ、少女が言う。
ミナは恐怖で硬直し、その表情から目を逸らす事すらできなくなった。
「何してるの？」
ふと、誰かの低く掠れた声が届いた。
怒りに震えたような、それでいて至極冷静な声色。
いつかにも聞いたソレに、ミナは思わず目を潤ませた。
MN「レン、さん……！」
自然と口から出た名前に、声の主は柔らかい微笑みを浮かべる。
「急にいなくなっちゃうから……“みんな”探し回ってるよ？」
その台詞は一聴するとミナに向けられたものであるが、“みんな”という言葉には、他にも誰かがここに来る、という少女たちへの牽制が含まれていた。
「“レン”……！」
「あ、あの！ 私達、ミナちゃんが転んでいたのを、助けてあげただけで……っ」
取り繕うように少女たちが言う。
だが、レンは肌寒い微笑みを浮かべて、彼女達を見た。
「……そう。なら後は僕たちに任せて、“見学者”は立ち去るといいよ」
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グミカン(プロフ) - noenunaさん» noenunaさん、コメントありがとうございます。。 そう言ってくださる方がいて、作者心底ほっとしております!! なにせ趣向が偏りがちの作品で……。笑 もう少しですが、完結するまで頑張りますので、どうかお付き合いいただけると幸いです。。 (2020年1月3日 22時) (
レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - こんにちは。連載当初から読ませて頂いておりましたが、この章の展開にはたまらずコメント残させて頂きました。本当に素敵なお話で読むたびに胸が熱くなります。今後も陰ながら応援しています。どうかお身体にお気をつけて下さい。更新を心から楽しみにしております！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: e077cb6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
グミカン(プロフ) - ポンポネッラさん» ポンポネッラさん〜!! 毎回コメントありがとうございます。。更新滞ったりしていて申し訳ないですが、こうやって読んでくださる方がいるおかげで頑張れます〜！ あの残り短いですが、みんなの恋がどうなっていくのか、見守ってあげてくださると嬉しいです。。 (2019年12月21日 16時) (レス) id: bc74e0fc10 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 遂に恋心を自覚したメンバーが.......！ これからどうこの恋が動き出すのか私もドキドキワクワクしています。グミカンさん、更新頑張ってください！ (2019年12月16日 14時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミカン | 作成日時：2019年12月16日 0時
