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しかしながら、名乗り出る勇気を持ったメンバーは誰一人いなかった。
そうしてしばらく沈黙が続き、やがて痺れを切らしたようにテヒョンが言った。
TH「しかたないですね。ここはチーム１の美少年である僕が……」
JM「いや、ここは皆のアイドル『ミッキー』に扮した僕が……」
JN「いやいや、性別のない野菜になりきる俺こそが一番適任じゃ……」
JK「それを言うなら、同じ日本のキャラクターに扮する僕です」
YG「いやいや、それなら俺だって日本の名作の主人公だぞ」
JH「違う違う。正義の味方『剣心』に迫られるなら、悪の最骨頂『ダースベイダー』の俺でしょ？」
テヒョンが仕方なく、といった風に名乗り出た途端、異論を唱えるメンバーたち。
どことなく冷戦のような空気が彼等の間で流れ始めていた。
そんな中、「待った」をかけた人物が一人。
RM「どう見ても“愛くるしい”『ぐでたま』に化けた俺が一番、ファン目線になりやすいと思うんだけど」
……“愛くるしい”？
ナムジュンから出た言葉に、メンバーたちは「どこが？」と冷たい視線を送る。
確かに『ぐでたま』は愛くるしいキャラクターであるが、その中心にある顔はどこをとっても愛くるしさの欠片すらない。
むしろナムジュンの独特の強面具合が、一種の狂気を醸し出している。
「いやいや、ないわー」とメンバーたちは揃って首を振る。
だが、そこでようやく当の本人が口を開いた。
「こ、この中だったら確かにナムジュニヒョンが一番いいんじゃないかな？
『ぐでたま』好きな女の子はいっぱいいるだろうし……」
明らかに困った顔をしているが、Aはそう言ってメンバーたちを宥めた。
RM「ほら。『剣心』がそう言ってるんだし、それでいいんじゃない？」
満足気に笑みを浮かべるナムジュンを、メンバーたちはじとりと睨み付けた。
しかしながら、Aがそう言うのなら抗議はできない。
ここで抗議すれば、それこそ変に思われてしまう。
ナムジュン以外のメンバーは、少しだけナムジュンを羨ましく思った。
こうなると分かっていたら、最初から『ぐでたま』を選んだのに……、と。
余り物には福がある、とはこのことである。
こうして、Ｖアプリでの『BTSハロウィンパーティ２０１５』が始まったのだった。
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グミカン(プロフ) - ポンポネッラさん» ポンポネッラさん〜!! 今回もありがとうございます…!! 主人公色々吹っ切れちゃいましたが、そんな彼（彼女）に一体これからメンバーたちはどう思うんでしょうか……!! たぶん作者の趣向的に一筋縄ではいかないと思いますが(笑)、今後も楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2019年11月12日 18時) (
レス) id: 0414f38cc7 (このIDを非表示/違反報告)
グミカン(プロフ) - 閔さん» コメントありがとうございます〜!! 最初からお付き合い頂いているということで……!! めちゃくちゃ嬉しいです……!! これからも読んで頂けるよう、更新頑張りますね。。ありがとうございます!! (2019年11月12日 18時) (レス) id: 0414f38cc7 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 続編作成おめでとうございます〜！ おっと……？もしやここにてメンバー達の恋愛感情に少し変化が……？！何だか怪しい展開ですね (wkwk) 今後もドキドキしながら読ませてもらいます。更新頑張ってください！ (2019年11月11日 10時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - 4章にもなって初めてのコメントですが...今までずっと読ませていただいていました。自分的には1章が出されてすぐ見ていた気もしますが......いてもたってもいられず、コメントしました。すごく魅力的なお話で大好きです！これからも頑張ってください。応援してます！ (2019年11月10日 19時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミカン | 作成日時：2019年11月10日 19時
